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風來展[風媒の種子]@春秋山荘

2017年7月1日[土]〜7月30日[日] ※常時の展示はございません。イベント日のみ開館いたします。



【イベント】

7/15[土]岩下徹(ダンス)即興セッション →特設ページ ←終了いたしました

ミッシェルの息が風となり鳥に姿を変え「使い」として天の意思を伝えます。木や草や皮など自然素材から軋み出る音がニンの身体を通って受け止め答えます。羊の腸と馬の尻尾と松の脂で音を紡ぐ民族楽器と化したテツのベースの倍音と雑音がその化学反応を促します。
そうやって混じり合った音は沈黙のコトバとなりバベルの塔を突き崩し山川草木を躍らせるのです。その手本となりみんなを巻き込み、さらっていくのがトールさんです。(齋藤徹)


■出演: 岩下 徹(ダンス)
    Michel DONEDA (ソプラノサックス)
    Lê Quan Ninh (パーカッション)
    齋藤 徹(コントラバス)

★齋藤徹さんが、病状の変化により出演出来なくなりました。
ご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
齋藤徹さんのご回復を心より祈念いたします。


■日時:2017年7月15日[土]open16:30 start17:00
■料金:3,000円
※庭での上演を予定しています。座席のご用意はありません。雨天決行。

ご予約はコチラ>>




7/23[日]中村美梢ワークショップ「竹と植物で遊ぶ」 ←終了いたしました

日本には見立てて感じるという文化があります。
竹と植物に、目に見えない風を感じる。春秋山荘の庭で採取した植物を竹筒の花器にいけてみましょう。竹の持つ清涼感と植物が出会った時、そこにどんな“風”があらわれるでしょうか。
最後に皆さんの作品を彼方此方に配して、“風來”を感じましょう。

■講師:中村美梢
■持物:あれば花はさみ・雑巾(ない人にはお貸しします)
■定員:15名
■日時:7月23日(日)14:00〜17:00頃(約3時間)
■参加費:4,200円(材料費込み、お茶・お菓子付)

ご予約はコチラ>>


中村美梢 / Nakamura Misho
いけばな師、草月流師範会理事。いけばな草月独自の造形る(いける)という精神性に魅かれ、創造することの喜びを感じるようになる。1990年代から商業施設などのディスプレイなどを中心に活動を始める。また、様々な空間を変貌させるいけばなを目指し、インスタレーションを行うなど屋内屋外を問わず活動の場を広げていく。更に、ハワイ、シドニー、香港など海外でいけばなパフォーマンスを行い、文化交流も行う。最近はイベントなどのディスプレイやインスタレーション、他分野アーティストとのコラボレーション、出張講師なども行っている。M-Show主宰。




7/23[日]「SKANK × いはらみく」 ←終了いたしました

音楽家とダンサーによるセッション。それぞれの関係性を山荘を流れる「風」をテーマにそれぞれのツールで交差する。ダンサーが踊ること。音楽家が音を出すこと。大事なことは無言で語る。

■出演:SKANK、いはらみく
■日時:7月23日(日)18:30頃〜
■料金:投げ銭


◆SKANK/スカンク[Nibroll]
Nibrollの音楽家であり自身の活動も積極的に行っており身体表現の舞台への楽曲の提供、演奏、コラボレーションを国内外で数多く行っており、一本弦の創作ギターを6人のギタリストで演奏するSSS,T(文化庁メディア芸術祭受賞作品)に参加するなど様々なミュージシャンや他ジャンルのアーティストたちとも積極的にセッションしている。また“循環プロジェクト(エイブルアート参加事業)”では音楽のナビゲーターを務め“指輪ホテル”の作品へは楽曲制作と出演をしている。近年では映画音楽の担当、2015年、2016年と個展を開催するなど活動の幅を広げている。
Nibroll>>http://www.nibroll.com/

◆いはらみく(ダンサー)
幼少期よりクラシックバレエを学び、その後クラシックバレエを中心にジャズダンス、ミュージカルを始める。2012年にSPAC主催の「タカセの夢」に出演。
同作品を静岡、大阪、韓国、カメルーンなどで上演。
2015年よりNPO法人Dance box主催 「国内ダンス留学@神戸」 に4期生、5期生に奨学生とし参加。平原慎太郎、山崎広太、黒田育代、井手茂太、寺田みさこ、余越保子、キム・ジェドクの作品に出演。同年、他多数出演。
MIRaE主宰 2018年5月に公演予定。
現在は自分自身でも創作活動を始め、活動の幅を広げている。





風來展[風媒の種子]
2017年7月1日[土]〜7月30日[日]
※常時の展示はございません。イベント日のみ開館いたします。
■金土日祝 12:00~19:00
■入場料:500円
■会場:京都・山科 春秋山荘
京都府京都市山科区安朱稲荷山町6map
TEL:075-501-1989(会期中のみ)


★春秋山荘Facebook→https://www.facebook.com/syunju.sanso/?fref=ts


★駐車場がございます。お車でのご来場もお待ちしております。



アクセス
● JR琵琶湖線・湖西線/山科駅 徒歩20分
● 京都市営地下鉄東西線/山科駅 徒歩23分
● 京阪電気鉄道京津線/京阪山科駅 徒歩22分

update2017/06/15

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岩下 徹(ダンス)即興セッション

終了いたしました。
ご来場ありがとうございました。


2017年7月15日[土]open16:30 start17:00

★風來展[風媒の種子]スペシャルイベント!
※庭での上演を予定しています。座席のご用意はありません。雨天決行。



風は風神として、鳥形の神とされた。風神がその地に風行して風気・風土をなし、人がその気を承けて風俗・気風・風格をなす。さらに風情・風教のように、その語義は幅広いものとなった。

──その「風」にどこからともなく吹き寄せてられてきたsomething が集う今夏の春秋山荘でお待ちしています。

■出演
岩下 徹(ダンス)
Michel DONEDA (ソプラノサックス)
Lê Quan Ninh (パーカッション)
齋藤 徹(コントラバス)

※齋藤徹さんが、病状の変化により出演出来なくなりました。ご了承いただけますようよろしくお願いいたします。
齋藤徹さんのご回復を心より祈念いたします。


■日時:2017年7月15日[土]open16:30 start17:00
■料金:3,000円
チケットのご予約はコチラ>>

□開演時間の30分前からご入場いただけます。
□イベントの日程・料金・内容は変更になる可能性もございます。
 詳細はHPにて随時更新いたします。
□お問い合わせはパラボリカ・ビス(03-5835-1180)まで。


■会場:京都・山科 春秋山荘
京都府京都市山科区安朱稲荷山町6map
TEL:075-501-1989(開館日のみ)


★春秋山荘Facebook→https://www.facebook.com/syunju.sanso/?fref=ts


★駐車場がございます。お車でのご来場もお待ちしております。

アクセス
● JR琵琶湖線・湖西線/山科駅 徒歩20分
● 京都市営地下鉄東西線/山科駅 徒歩23分
● 京阪電気鉄道京津線/京阪山科駅 徒歩22分








*岩下徹写真(C)清水俊洋


<プロフィール>

◆岩下徹 Toru Iwashita(ダンス)
山海塾舞踏手。ソロ活動では、かつて精神的危機から自らの身体を再確認することで立ち直った経験を原点とする<交感としての即興ダンス>の可能性を追求。代表的な活動として、無音・即興・60分を条件として踊る「放下」、その場にある音で踊る「みみをすます」、音楽家や画家等との即興セッションがある。障害の有無を問わず共にある場をさぐるダンスワークショップや、湖南病院(精神科/滋賀県)でのダンスセラピーの試みを継続実施中。日本ダンスセラピー協会顧問。滋賀県立総合保健専門学校、桜美林大学、神戸大学非常勤講師。今回、齋藤とは11回目、ドネダとは7回目、レ・クアンとは4回目のセッションとなる。


◆ミッシェル・ドネダ Michel Doneda (ソプラノサックス)
http://influx-website.wix.com/influx
http://puffskydd.free.fr/
1954年フランス南西部生まれ。1980年よりインプロビゼーションを始める。演奏と同時にIREA(Institute Research and Exchange between arts of improvisation )の創立,フリブストの創立に関わる。多くのアーティストとの出会いの中で、独自のアプローチを開拓している。レ・クアン・ニン、ドーニク・ラズロ、ベニアト・アチアリ、マーチン・アルテンバーガー、バール・フィリップス、ポール・ロジャーズ、齋藤徹、沢井一恵とレギュラーに演奏を続ける。世界中のインプロビゼーションシーンとの関わりを深め、ヨーロッパ各国の他にもアフリカ、アジア、日本、アメリカ、カナダ、南米、ロシアへツアーを行っている。参加CDは50枚を超える。


◆レ・クアン・ニン Lê Quan Ninh (パーカッション)
www.lequanninh.net
1961年パリ生まれ。ヴェトナム系フランス人。5歳でピアノを始め、10代で打楽器を始める。ヴェルサイユのコンセルバトワールでシルビオ・ガルダのクラスに入学。最優秀で卒業。ドーニク・ラズロ、ミッシェル・ドネダとの出会いよりインプロビゼーションの世界に入る。1986年からカルテット・エリオスの創立メンバーとしてジョン・ケージ、ジョージ・アルペギス作品を演奏・録音。1992年フリブスト(他のジャンルのインプロバイザーとの交流を目指す)の創立メンバーとなる。マーティン・アルテンバーガー(チェロ)と現代音楽作品演奏と即興演奏を行うアンサンブル・イアタスを始め、ヴィンゴ・グロボカールの作品を委嘱・初演。現代音楽、ダンス、詩、映像、写真とも共演を続け、参加CDは40枚を超える。


◆齋藤徹 Tetsu Saitoh (コントラバス)
http://travessiart.com/
1955年東京生まれ舞踊・演劇・美術・映像・詩・書・邦楽・雅楽・能楽・西洋クラシック音楽・現代音楽・タンゴ・ジャズ・ヨーロッパ即興・韓国の文化・アジアのシャーマニズムなど様々なジャンルと積極的に交流。ヨーロッパとアジア、日本をつなぐ「ユーラシアン・エコーズ」マレーと琉球、韓国、日本海側をつなぐ「オンバク・ヒタム」企画を続ける。元上智大学非常勤講師。ヨーロッパ、アジア、南北アメリカで演奏・CD制作。音楽フェスティバルの他に、コントラバスの国際フェスティバルにも数多く参加。新たなコントラバス音楽のための作曲・演奏・ワークショップを行う。自主レーベルTravessia主宰。参加CDは50枚を超える。






★セッション出演者の齋藤徹さんから届いた、この会と出演メンバーの皆さんの紹介文をご紹介します。

= = = = = = = = = = = = = = = =

ミッシェルの息が風となり鳥に姿を変え「使い」として天の意思を伝えます。木や草や皮など自然素材から軋み出る音がニンの身体を通って受け止め答えます。羊の腸と馬の尻尾と松の脂で音を紡ぐ民族楽器と化したテツのベースの倍音と雑音がその化学反応を促します。そうやって混じり合った音は沈黙のコトバとなりバベルの塔を突き崩し山川草木を躍らせるのです。その手本となりみんなを巻き込み、さらっていくのがトールさんです。

ミッシェル・ドネダ:
ジャズのアドリブソロ(自己表現)から遠く、「匿名」を目指し、「風」になることを願い、演奏しています。「音」という漢字が神に伺いを立て、その言葉を待ち、嘘をついたら入れ墨の罰を受けるという意味であること、「息」という漢字が「自ずからの心」と書くこと、さらに「意」は音に心をつけたものであることを21世紀のフランス人が体現しているのです。日本の海童道(わたつみどう)や韓国シャーマン金石出(キムソクチュル)を尊敬しています。ラジオ・フランスで一日中彼の特集が組まれたりしています。齋藤徹とはバール・フィリップスの紹介で出会い意気投合して20年以上共演を続け多くのCDを残しています。

レ・クアン・ニン:
バスドラムを横に置くスタイルを考案したニンさんはベトナム系のフランス人。世界中の即興系の打楽器奏者の非常に多くが彼のこのスタイルを踏襲しています。スティック(撥)で太鼓を叩くという打楽器奏者としては「あたりまえ」の事を止め、さまざまな素材で擦る・触れることによりさまざまな「音色」そして「音程」を(再び)手に入れ、他の楽器との共演をまったく違う次元に持っていきました。現代音楽の俊英として10代から活躍していましたが、ミッシェル・ドネダとの出逢いから即興音楽に傾倒。現代音楽も同時に演奏し続けています(カルテットエリオスなど)。血に流れるアジアにも興味を持っています。ジョン・ケージフェスでは「竜安寺」を担当しました。珍しいところでは、フランク・ザッパのドラマーテリー・ボッジオからのオファーでデュオも演奏しています。

齋藤徹:
キャリアのごく初期に身体の中に4ビートや8ビート、ブルース、西洋音楽が無いことを痛感し、ジャズ・クラシックを諦め、自分でしか出来ない音は何か(自分とは)?を探す長い旅の途中です。邦楽・能楽・雅楽との関わり、ダンス・美術・映像・書などとの交流を深め、アジアのシャーマン音楽、ヨーロッパの即興音楽、タンゴ、ジャズ、自作を続け、ガット弦や過去の楽器調整、変則チューニングなどに興味を持ち、コントラバス祭にも積極的に参加しています。東日本大震災以後、「歌」作りを始め、障がいのある人との共演やワークショップなどで若い人達に思いを伝えることも始めています。人と人、時と時、場と場の橋渡しをすることをライフワークと定め、「トラヴェシア」を始動。昨年「がん」を告知されるも、キャンサーギフトを活かした活動を続け、本ツアー後に手術を予定。(齋藤徹)






・風來展[風媒の種子]
 2017年7月1日[土]~7月30日[金]※会期中の金・土・日・祝のみ

update2017/06/14

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メタモルフォーシス展ーー変身と変態の快楽(けらく)

終了いたしました。ご来場ありがとうございました。


2017年6月3日[金]〜6月26日[月]


[Artists]
荒井良   出品作品について→blog
建石修志
山本直彰+荻原貴一
大寺史紗
ヒラノネム
コイケジュンコ(会期後半より)



+ + + + +


メタモルフォーシス展ーー変身と変態の快楽(けらく)
2017年6月3日[土]〜6月26日[月]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
■入場料:500円(開催中の展覧会共通)
■会場:parabolica-bis(パラボリカ・ビス)
住所:東京都台東区柳橋2-18-11 map
電話:03-5835-1180

アクセス:
「浅草橋」駅JR東口・徒歩6分/都営浅草線A6出口・徒歩4分
駅から:江戸通りを浅草方面に進み境耘閣の角を右折。2本目の道を左、1本目の道を右に入る。

update2017/05/31

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人形展「廻向echo」

終了いたしました。
皆さまのご来場、誠にありがとうございました。



2017年6月3日[土]〜6月30日[金]
★会期中の金・土・日・祝のみ
※6/9(金)は臨時休館となります





■参加作家
相場るい児(陶芸)
麻生志保(日本画)
江村あるめ(人形)
コイケジュンコ(人形)
赤色メトロ(人形)
土谷寛枇(人形)
ヒラノネム(人形)
槙宮サイ(人形)







人形展「廻向echo」
2017年6月3日[土]〜6月30日[金]
■会期中の金・土・日・祝のみopen
金 12:00~20:00 土日祝 12:00~19:00(最終日 12:00~17:00)
■入場料:500円
■会場:京都・山科 春秋山荘
京都府京都市山科区安朱稲荷山町6map
TEL:075-501-1989(会期中のみ)


★春秋山荘Facebook→https://www.facebook.com/syunju.sanso/?fref=ts


★駐車場がございます。お車でのご来場もお待ちしております。



アクセス
● JR琵琶湖線・湖西線/山科駅 徒歩20分
● 京都市営地下鉄東西線/山科駅 徒歩23分
● 京阪電気鉄道京津線/京阪山科駅 徒歩22分


update2017/05/29

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中川多理人形展 「幻鳥譚 WINDー fragments 風のフラグメンツ」

終了いたしました。ご来場ありがとうございました。


4月14日[金]~5月28日[日]※会期中の金・土・日・祝のみオープン
@京都・山科 春秋山荘

★new!!

老天使EW-Ⅺ


老天使EW-Ⅻ


老天使EW-XⅢ

オンラインショップへアップいたしました!
→onlineshop


騒乱の夜に 鳥の少女よ

物怪が呪詛吐いたり、川の水面を滑ったり、言葉まで巻き込んで騒乱する闇がある。
方向を失って竹薮に迷い、カンカンと竹の骨音を鳴らし、虚空に響き散らし、
遂には風となって山科を吹き抜けていく。そんな夜、幻鳥が少女に化身すると伝えられている。
邂逅を願い夜を徹して骨音を聞いてみても、風は骨片を剥離するばかり。決して物性をもたない。骨は風化して飛翔し花弁のように空を舞う。
伝説を物性化する傀儡師か、あるいは少女のDNAをもつ幻鳥か、願わくばここで言寄せよ骨寄せよ。
散る骨の片われを風の総身、骨の伽藍の鳥に遷せ。(今野裕一)


会期中のイベントその他、TwitterFacebookなどで随時情報アップしていきます。




中川多理人形展
「幻鳥譚 WIND - fragments 風のフラグメンツ」

4月14日[金]~5月28日[日]
開館日:会期中の金・土・日・祝のみ
金土日祝:12:00~19:00
入場料:500円
会場:京都・山科 春秋山荘
京都府京都市山科区安朱稲荷山町6map
TEL:075-501-1989(開館日のみ)


★春秋山荘Facebook→https://www.facebook.com/syunju.sanso/?fref=ts


★駐車場がございます。お車でのご来場もお待ちしております。

アクセス
● JR琵琶湖線・湖西線/山科駅 徒歩20分
● 京都市営地下鉄東西線/山科駅 徒歩23分
● 京阪電気鉄道京津線/京阪山科駅 徒歩22分





KOSTNICE
TARI NAKAGAWA DOLL SITE
http://kostnice.wixsite.com/kostnice

update2017/05/18

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井上弘久 朗読演劇/カフカ『変身』

終了いたしました。ご来場ありがとうございました。


6月にオープンする横浜 若葉町のアーチストスペースWHARFでの公演決定!!

2017年6月17日[土]start 15:00
横浜 若葉町WHARF

唯一無二の「身体」と記憶の集積としてたしかにそこにある「精神」。
テキストは、そんな俳優の「存在」を通して、書き手の発話の瞬間にまで立ち戻り、生き生きとした声を伴う「言葉」として甦ります。文字通り、ただそこに居て語るという、極限にまで切り詰められ、研ぎ澄まされた井上弘久さんのライブパフォーマンスは、そんな「いま、ここ」へのこころ踊る誘いです。
前回拝見したチャールズ・ブコウスキー『パルプ』では、最後に鮮やかに出現した「赤い雀」に息をのみました。言葉が生まれカフカが消える、その瞬間を、今回も楽しみにしています。
わたしとパートナーの竹屋啓子があたらしく始めるアートスペース、「横浜 若葉町WHARF」でお待ちしています。
―――佐藤 信(劇作家、演出家)


小説の言葉をそのまま台詞にしたらどうなるか?会話の部分も地の文章も台詞として発してみると……不思議なことに、私は身体ごと小説の世界に入り込んでいました。芝居で舞台に立つのとはまるで異質な充実感。私は主人公の人生を丸ごと感じとっていたのです。……それから4年、小説を語り演じつづけております。

――ある朝…グレーゴル・ザムザは、自分がベッドのなかで馬鹿でかい虫に変わっているのに気がついた――とはじまるカフカの『変身』。この一見荒唐無稽な物語は、今、この私の身体を通過することで、私自身の物語ともなってきているのです。
―――井上弘久


井上弘久 朗読演劇/カフカ『変身』

2017年6月17日[土]start 15:00

出演■ 井上弘久
音楽■ 𠮷田水子
構成・演出■ 今野裕一

■料金:前売り 2,500円/当日 3,000円/学割 2,000円(要学生証)

チケットのご予約はコチラ>>

□開演時間の30分前からご入場いただけます。
□イベントの日程・料金・内容は変更になる可能性もございます。
 詳細はHPにて随時更新いたします。
□お問い合わせはパラボリカ・ビス(03-5835-1180)まで。


■会場 横浜 若葉町WHARF
〒220-0044 神奈川県横浜市中区若葉町3-47-1
TEL: 080-4132-7701
■最寄り駅
京浜急行本線 日ノ出町 徒歩 10分
京浜急行本線 黄金町 徒歩 7分
地下鉄阪東橋 徒歩 8分

横浜 若葉町WHARF >>


+ + + + +


★終了いたしました。ご来場ありがとうございました↓

井上弘久 朗読演劇/カフカ『変身』
2017年5月19日[金]start 19:00

出演■ 井上弘久
音楽■ 𠮷田水子
構成・演出■ 今野裕一

■料金:一般:2000円/大学生以下1000円(要学生証)

チケットのご予約はコチラ>>

□開演時間の30分前からご入場いただけます。
□イベントの日程・料金・内容は変更になる可能性もございます。
 詳細はHPにて随時更新いたします。
□お問い合わせはパラボリカ・ビス(03-5835-1180)まで。


■会場 神奈川県立青少年センター 多目的プラザ[マグカルフライデー参加]
〒220-0044 神奈川県横浜市西区紅葉ケ丘9-1
TEL: 045-263-4400
■最寄り駅
根岸線 桜木町 北改札西口 徒歩 8分
京浜急行本線 日ノ出町 徒歩 13分
みなとみらい線 みなとみらい 徒歩 20分

神奈川県立青少年センター>>

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2017年4月22日[土] start 15:00
2017年4月23日[日] start 15:00

出演■ 井上弘久
音楽■ 𠮷田水子
構成・演出■ 今野裕一

会場■ parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
東京都台東区柳橋2-18-11 TEL: 03-5835-1180

料金:前売・予約 2500円/当日 3000円/学生2000円(要学生証)
□イベントの料金には展覧会入場料が含まれます。
□イベントの日程・料金・内容は変更になる可能性もございます。


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カフカに変身する人

 カフカの小説には、いろいろな形容詞がつきまとう。不条理哲学とか実存主義的とか。だから私も若い頃は、そのつもりになり深刻な顔つきでカフカの本に向かいあったものだ。そして、なるほどこれは聞きしに勝る「不条理」で「実存主義的」な文学だと感心し、この難解さにむしろ気持ちよく陶酔してみたりもしていた。
 ところが井上弘久さんの身体的な動作が絡みつつ朗読するという、誰もやらなかったカフカ作「変身」の朗読演劇に居合わせて、私は「ええっ、カフカってこういう世界だったのか」と驚かされた。
 井上さんの朗読演劇は、言うまでもなく緊張感のある張りつめた世界である。観客は、井上さんの発する言葉の端々を聴きのがすまいと息をつめている。ところがこの静まり返った会場の雰囲気とは真逆に、私の体内では奇妙な笑いの発作が何度も襲い、その笑いが外に漏れてしまわないようにと、私は必死にこらえなければならなかった。
 井上さんが「変身」を語り出したとたん、それは奇怪なコメディと化し、そのコメディに感染した私の体内では、笑いが痙攣するのを止められなくなるのである。
 ある落語家さんが解説するところによれば、笑いとは「緊張と緩和の法則」なのだそうだ。最初に「あれっ?」と緊張させておいて、そのあとで「なあんだ、そういうことだったのか」と緩和させることで「笑い」は生じるのだという。この説明には感心させられた。
 しかし井上さんの場合は、どうもそれとはまた違う別種の笑いが生み出されているように思われる。というのも、私は緩和されることなく緊張し続けているにもかかわらず、なぜか引きつった笑いにみまわれるからである。癒される笑いではなく、毒キノコにあたってしまったかのような、笑いの痙攣。これはかなり怖い笑いの体験である。
 カフカと井上弘久、両者は「笑い」という共通項によって結ばれている。両者の笑いには癒しなどといった弛んだ効能は皆無である。ひたすら怖い。井上さんは、グレーゴル・ザムザを手掛かりにして、フランツ・カフカ自身へと変身したのかもしれない。

森村泰昌(美術家)




プロフィール

井上弘久[ いのうえ・ひろひさ ]

朗読演劇家、俳優、演出家。1952年 東京生まれ。
1979ー88年 太田省吾主宰の転形劇場に所属。
「水の駅」「小町風伝」「→(やじるし)」など出演。1990ー11年 演劇集団Uフィールドを主宰。
「孤独な老婦人に気をつけて」(マティ・ヴィスニユック)、「女中たち」(ジャン・ジュネ)、「太田省吾の世界」など演出。
冒頭から最後の一行まで、地の文も会話もすべてセリフと化してしまう、朗読演劇という表現スタイルを確立し、
2014年 チャールズ・ブコウスキー没後20年連続企画 朗読演劇『町いちばんの美女』。 金子雄生、中原昌也、大谷能生、齋藤ネコらと共演。
2015年4月、今野裕一演出のもと、カフカ「変身」に挑戦し、約3万字を暗唱する驚異の一人劇を見事に演じきった。
2015年6月、ブコウスキー朗読演劇「町でいちばんの美女 2015」。2016年2月、江戸川乱歩朗読演劇「押絵と旅する男」。



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update2017/05/17

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箒茶会──手ぼうき作りワークショップ+アフター喫茶去

春秋山荘には広い庭があります。裏には山が広がっていて、竹林がもりもりと育っています。今年のはじめ、小さな小さな茶畑をつくったあと、チャノキたちに陽射しが届くように、うっそうと生い茂った竹を少し間伐しました。その間伐材(竹・笹)をどうしようかと言っていたら、間伐を指揮してくれた庭師の山下さんが「何か作りますか」と。きけば、その竹や笹を使って、竹垣やベンチやほうきが作れるというのです。なんと!それは素敵ではないですか!

ということで、庭まわりの道具をつくることにしました。「少し間伐した」といいましたが、実は結構ザクザク伐りました。ので、笹も竹もたっぷりあります。その場で「笹で手箒を作りたい!」と皆で盛り上がり、5月に山下さんを講師に招いてワークショップをすることにしました。「もうちょっと人数増えても大丈夫」ということなので、興味のある人にも参加してもらえるイベントにしてしまいました。

午前中は、山下さんの指導で、マイ箒を1人1つ作ります。サイズは40cmくらい。外の掃き掃除などに使える天然素材のほうきです。できた手ぼうきはもちろんお持ち帰り。おうちの周りをきれいにしてください。山科駅徒歩20分のプチ林業?なんちゃって一次産業ライフ?を楽しんだあとは、美味しいお茶とお菓子をどうぞ。庭師の山下さん、実はとってもお茶好きなんです。GWには神奈川県清川村の「夢みる茶畑」に泊まり込んで製茶をしてこられるので、そんなお茶づくりの話なんかも聞けるかも? 聚洸さんのお菓子をご用意します。

で、午後は竹垣か竹ベンチかを作ります。これは山荘の庭で使う用。よかったらこれも手伝ってもらえると嬉しいです。

★残席数1となりました。気になる方はお早めにどうぞ!
──────────────────────────
箒茶会──手ぼうき作りワークショップ+アフター喫茶去
──────────────────────────
日時:2017年5月14日(日)10:00〜12:30
内容:1)手ぼうき作りワークショップ
   2)喫茶去(お茶とお菓子でひといき)
参加費:4,200円(材料費、お茶お菓子込)
定員:10名
講師:庭師 山下良文さん
申込:春秋山荘Facebookページより、参加ボタンポチ/フィードにコメント/個メッセージ いずれでもOK

持物:あればペンチ(orラジオペンチ) *なくても大丈夫です
   あれば剪定バサミ *なくても大丈夫です
備考
・汚れてもよい服装でどうぞ
・ほうきのサイズは約40cmが基本です(もっと小さいのも作れます。当日ご相談ください)
・つくった竹ぼうきはお持ち帰りいただけます(不要な人は置いてってもらってOKです)







会場:京都・山科 春秋山荘
京都府京都市山科区安朱稲荷山町6map
TEL:075-501-1989(開館日のみ)


★春秋山荘Facebook→https://www.facebook.com/syunju.sanso/?fref=ts


★駐車場がございます。お車でのご来場もお待ちしております。

アクセス
● JR琵琶湖線・湖西線/山科駅 徒歩20分
● 京都市営地下鉄東西線/山科駅 徒歩23分
● 京阪電気鉄道京津線/京阪山科駅 徒歩22分







[同時期開催]
中川多理人形展「幻鳥譚 WIND - fragments 風のフラグメンツ」
 2017年4月14日[金]~5月28日[日]※会期中の金・土・日・祝のみ

update2017/05/11