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二階健写真作品展「H+H 天使の解剖図」

今日、オープンの二階健展。

会場は、ビス始って以来かもという大掛かりな仕懸けになっている。
淡々と、情熱をオブジェに向けている二階健。

優しいデビル、まさに怪物だ。天使で怪物…今度の展覧会は二階健自身を展示しているのかもしれない。
身体がバラバラになって
ビスの空間に散らばって
またビスの伽藍に肉化して形を保っている。

ビスに入ることは
もしかしたら二階健の身体に入ることになるかもしれない。


update2009/12/05

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東京カワイイ☆TV のさらに駄目な後日談

放映を見たら!!

問題の詳細の大部分はここに書いたが
http://www.yaso-peyotl.com/archives/et/002915.html

佐藤可士和は、真剣に素人さんデザイナーを選考していた。
うーん。誰も素晴らしい、落とすのは難しいなどと言って……。
佐藤可士和のデザインって、こんなレベルの問題なのか……。
目も見掛け倒しだな……。

素晴らしいと言うならちゃんとその目に責任をとってもらいたい。
所詮メジャーでちやほやされているデザイナーの生き様なんてこんなもんだ。

僕が選考委員なら全部軽くけっているよ。
改めて言うけど、可士和のデザイン感覚ってそんなレベルなんだね。

で、すごいのは
東京カワイイ☆TVは選考から落ちた人までパリに連れていき
結局、ファッションショーに出している。
何の為の選考なんだ。
何の為にビスで人に嫌な思いをさせて選考したんだ。

馬鹿にするのもいい加減にしたらいい。
可士和の存在も含めて。

完全にやらせの、しかもレベルの全然、ない
劣化コピー以下のものを垂れ流している。
NHKに受信料なんて払いたくないですよ。

カワイイ大使とか
そうした政治的な辻褄合わせの
道具と一緒になって!!

ほんとうにゴス&ロリータの文化をなんだと思っているんだ。


update2009/11/21

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モンスター&フリークス

DSC09348.JPG

一年がかりで夜想「モンスター&フリークス」

なんでこんなにかかるんだろうと
自分でも呆れてしまうけれど

チャーミングな人形や俳優たち
そして写真

フリークスだから可愛い。
そんな号になっていたら嬉しい。

書店がかなり荒廃してきていて
だんだん夜想を扱ってくれるところが減ってきた。

大ピンチだけど
どうにかして乗り切りたいな。

宇野亜喜良さんのイラストも素敵だ。
みんな素敵だけど。


update2009/11/18

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乖離同一性障害


自己診断だけれども。
乖離同一性障害。


酷いストレスを浴びて
記憶が飛んだ。
初めての経験。面白いので雑誌『S』にそのことをちょっと書いてみた。

まだ自分では良くつかめていない。
感覚としては深海のエアポケットに閉じこめられていた感じだ。
この3ヶ月。

水からは遠ざかり
閉ざされた空気の中でもがいていた。

多重人格だからやっていけるの。現代人はそうでしょ。
日本画家からそう言われたときピンとこなかった。
彼女はそれを日常にしているような感覚で言っていたからだ。

日常ではないでしょう。それは異常でしょう。
僕はそう思っていた。

僕は多重人格ではないけれども
この3ヶ月でそれが少しだけ実感できたような気がした。

違う性格の自分が作動する時があって
その出現は押さえられない。
いい歳して、と思うけれど、そんな大人の配慮にはお構いなしにでてくる。

それは
単独で起きていることではなくて、
皮膚を通じて進入してくるものがあるから
そうなるのだと
実感する。

ばらばらになりそうな
人格を、塵取りで集めて
とりあえずのヒトガタを作り
復帰しようと思う。
表の世界に。

おいおい闇の世界は話すことにして。
でも闇にもがいたゆえに『夜想』が無事に出て行く。
もちろんたくさんの人の力を借りて。

もう一人じゃ何もできない。
いやそうじゃない。一人でできないことを痛烈に自覚しただけだ。

『夜想』。
どうかな。

update2009/11/17

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危機裸裸商店

アリスになりたくない
アリスを作れない

人形作家のそんな思いが展覧会のベースにあります。

危機裸裸商店のキキさんは
そんなことも引き受けて
展覧会を作っています。
可愛くて怖いアリス。

週末に訪れてはちらりと裸の人形を見て
さっと
コルセットを作っていく。

会場の隅にある危機裸裸商店の工房では
人形のコルセットが次々作られていく。

update2009/11/15

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夜想がフィニッシュを迎えている

DSC09320.JPG

本当に余裕のない2ヶ月を過ごしてきて


かなり追いつめられて身動きとれなくなったりもした。
まだまだ解決には遠いが

それでも応援してくれる
駆けつけてくれる人たちもいて
元気つけられる。

どうにか保っている。
越えれば、何か見えてくるかもしれない。

一年ぶりの夜想もフィニッシュを迎えた。
ずっとずっと考え続けていたので
何かが見えるようになっていると嬉しい。

でもそれは結果なので
今は、最後のチェックに邁進中。

update2009/11/04

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散佚

DSC09180.jpg

感覚が散佚していくのは今という時代のせいなのだろうか。


育てているオリーブに実がなった。
もらった木なので持ち主にとどけると
ふりっと身を捩ったような気がした。

瀧口修造の家に一本のオリーブの木がある。
そのことを青木画廊に集まってくる知識人たちは
なんとなく誇らし気に語っていた。
夜に木の下で瀧口修造と撮った写真を見せてくれた人の
どれほど羨ましかったことか。

どうにかオリーブの木を持ちたいとか
そんな気持ちは何も起きなかった。
夜、そこに立って見たい
ただそう想っていた。

あの時
感覚は妄想に囚われていたのだろうが
少なくとも
持続をもっていた。

戻ることはできない感覚は
一枚のメモのように
モニターの向こうに映る
海峡の嵐で沈没した船から一人救われた少女のように
そして銀髪になった坂本龍一がまだ戦場のメリークリスマスを弾いてしがみつかれているピアノをみるような
かすかな
ざらざらとして走査線のメモでしかない。

断裂線の上に置くメモは
かろうじているオリーブの実が置かれた
それでもせめてティッシュのような
実紙でありたい。

update2009/09/05