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2005/10/07

翠迷宮

ビスクは美しい肌をしている
半透明の
透けているのは肌で
本質は見せない

コンセプトドールは
特殊な樹脂でできている
光の透過度は
ビスクほどではない
しかし逆に人形の本質を反映しやすくなる

たとえば
少年として作られ始めた人形が
途中から少女になったとして
その少年の残照を透かすのは
コンセプトドールの方なのだ
不思議なことではあるが……。

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2005/10/06

ルーサイトのテラスが

蔦に侵食されている。
内覧会に来たお友達から
紅茶をいただいた。
ヨーロッパ唯一のお茶の原産地
ポルトガルのもの。

碧のパッケージが目に鮮やかだ。

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2005/10/06

コンセプトドール

真夜中のルーサイトギャラリーに
コンセプトドールのパーツが
並ぶ。

大川は凪の時で
水が湖のように静かになっている

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2005/10/05

動機は何か

睡蓮鉢を譲ってもらえる
洋館で
余りに素敵なので
携帯でパチリと撮った
その瞬間に京都の森村泰昌さんから
電話。
うっかりセーブし損なって
ブレた写真しか残っていないのに気づかなかった。

写真を撮る動機は
作家の場合は

ということになる

でも
ボクの場合は
動機がメディア
どう写るかということと
どう見せるかということの
トーンが動機になる。

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2005/10/04

i-pod

菊池成孔と
i-podが世界を変えるか?
という話をしてからだいぶ立つ。

鎖国日本でもダウンロードができるようになり
Mac本体との
リンクの具合もさらに良くなってきた。
携帯の能力がいっそう高まり
モバイルの状態で
かなりのことができるようになった。
しかもスムーズに

携帯を使って
ブログとミクシィを書いている。
携帯で撮る写真も気に入っている

古いi-podの
画面が暗くなって、電池も悪くなってきたので
ストアに行ったら
全取っ換え。
最新のi-podになった。
ダイヤル感が気に入らなかったので
それが新型になって解消しているので
とてもご機嫌。

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2005/10/04

風が

大川端に面している
ギャラリーの窓から
風がふわりと入ってくる
秋の風がそよそよとではなく

晩夏の量を孕んでいる

一人で坐っていると
次第に黄昏ていく風に
気持ちが黄昏ていく
決して悪い感覚ではないのだが
皮膚に
一縷の寂寥感がある

どこへ

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2005/10/03

市丸邸の

倉の地下には
呪いよけのような窓がある
そこにはルーサイトの細かい粒子が入った
袋が3つ置かれている

その粒子を封印して
展覧会は行われる。

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2005/10/02

谷中

谷中をふらりと
歩いていたら
DJの音が聞えた

いつもは閉じている山門を入ると
彼岸花
そして一面の無縁墓

顔の壊れた地蔵像は
骨が見えているようにも見える

寺院の庭でジャージ姿で踊る男一人と
皿を回す男一人
多数この地に埋められて
死者たちは
無縁を……
呪っているのか
はたまた
気楽に想っているのか
そして誰もが無縁になる時がくる

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2005/10/01

のりたくなる話

分かりやすい話
チャート表のような
思想
思想と言えない思想のパッチワーク
その口当たりの良い
話や本が
受け入いれられる
あっているようで
頬の辺りをすり抜けていく
どうしようもない話

どうしてこんなものが横行するのだろうか

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2005/09/30

不在

壁に小さな椅子が
たくさん掛けてある部屋に住みたいと思ったことがある

不在の椅子
絶対に人が坐れない椅子もある
それは
余白というには
あまりに存在のある不在

鉄工所の椅子は
使い込まれている
実在の椅子

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2005/09/29

None

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2005/09/28

階段

京都造形大学の入口は
急勾配の階段になっている
下を見ながら上がる他ない

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2005/09/27

浅草龍

浅草で打ち合わせをしたり
人とあったりすることが多くなっている
打ち合わせの後、仲見世を抜けたら
五重の塔がライトアップされていた。

大提灯の下を除いたら
龍に顔を覗き込まれた

天使館の深夜
龍を降誕した笠井叡に
目を覗き込まれた時に比べたら
優しい体験だけれど……

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2005/09/26

翠迷宮

10月7日から恋月姫人形展『翠迷宮』
前回と同じ、ルーサイトギャラリーで行われる。

コンセプトドールも
着々準備が進んでいる。

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2005/09/24

アンジェラス

浅草に古くからある
アンジェラス
中二階は
ボクの秘密の基地

アイデアに詰まったりすると
そこに出かける
天使の降り立つ場所
そう思っている

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2005/09/23

谷中の径

深夜、眠れなくて
谷中を彷徨
外国の方が2時頃、オープンスタジオで
日本画を描いていた

外から覗くと
戸を開けて招き入れてくれた

さらに彷徨を続けていると
袋小路に突きあたってしまった
奥には急勾配の階段、その上の小さな神社

脇には怖い顔をした
お狐様が
坐っていた

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2005/09/21

リノベーション

京都三条にある
リノベーションビル
タンタンショップが入っている

古いビルを改造して
お洒落な店が入るという
リノベーションの走り

だいぶ
ショップが入れ替わったり
開いたりしていた

大丈夫なのかな……。
景気は回復気味なのに
地上げにでもあったかな。

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2005/09/20

睡蓮

大山崎山荘の睡蓮池は
一ヶ月の間に
だいぶ水の具合が変化していた

足が伸びたおたまじゃくしが
うろうろと泳いでいたり
動物たちが水の中を蠢いている気配がする
そのせいだろうか
水がとっても有機的な感じがした

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2005/09/18

内藤礼

舟送りの儀式が終わり
すべての舟が池の中で
土に戻った後
内藤礼は
舟を置いてあった
真っ白な展示会場に戻ってきて
しばらく窓から
中の光を眺めていた
そして樋の水に
息を吹きかけ波を送った
何かを確かめるように

波は白く細い樋を伝って
白に
溶け込んでいった

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2005/09/17

向日葵

夏の終わりの
向日葵の屍体
猛暑の記憶を残している

儚い
見えないくらいの形が
実は
強い意志をもって存在する
記憶ももっていることがある

存在の強さは
形の強さとイコールではない

向日葵の強烈な屍体も
逆に儚いなにかを
もっているのかもしれない

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