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2005/11/02

感覚の拡がり

森村泰昌さんの
パフォーマンスの手伝いのコンテを考えている。

コンセプト+人たちの想い
さらにそれを合わせて現実に何かができ上がったときに
そこに
何とも言われぬ感覚の拡がる
か所ができると
良いなぁと……。

余白の部分がいかに
美しいか
そんなことを考え続けている。

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2005/11/01

気持ち

京都造形大学の前にある
カフェの壁
木の葉の影が映っている

影には気持ちが乗ることがある
人の気持ちが分からなくなったり
自分の気持ちのありかが
あやふやになった時
もっと
茫漠としたものを眺めて
過ごすことがある。

仕事に来ていて
そんなことをしていてはいけないのだが
ちょっと気持ちがのらないいろいろなことがあって
壁を眺めている。

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2005/10/30

どこへ行けるのか

風景が描けるかどうか?
それは大切なことだ。

雑誌をやっていて
それが出来るかどうか……。

風景に依存することはできる。
しかし
風景を複合して
見たことのない風景を描けるか?
そんなことが
重要ではないか

デザインも
編集も
ディレクションも
そんなことが
大切なような気がする。

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2005/10/29

人形の夜に

人形たちの夜
人形たちのもっている闇の
昏さははかりしれない

それは
10年ほど前、20年ほど前

人形の闇とも異って
かなり昏い

見る人たちの
もつ人たちの
闇を
付加されているからだろう

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2005/10/28

魔都から

浅草の魔界をふらふら歩いていると
どうしても
帝都物語のモダン
魔都のイメージが重なってくる

最近は
もう少し
ネイティブなものたちが見えてくるようになった

狐とか
蛇とか……。
もうこの街で半世紀以上
過ごしている
そろそろ魔物に変身しても
よい頃かもしれない

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2005/10/26

蛇と兎

友達が兎のグッズを集めている。
別に兎年ではないのだけれど……。

いいなぁと
言っていたら
ボクの干支の蛇が
身の回りに終結し始めた
とても
縁起が良い感じ
パワーをもらえる
感じ

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2005/10/24

柳橋から木場へ

柳橋での展覧会を終えて
木場のスタジオ・コーストでの
イベント会場での展覧会へ

多くのボランティアの人たちと
京都から駆けつけてくれた照明チーム
そして
助っ人として登場してくれたR氏さん
7時間会場音楽を演奏し続けてくれたおっちー。
恋月姫スタジオのメンバー
もちろん恋月姫さん。
いろいろな困難もあったけれど
力を結晶させて
展覧会を成立させた

人形たちは美しい

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2005/10/22

オーラが傾ぐ

オーラが傾いでいる
と言われた。

それは銀色の目の
猫が
ご主人を見つけた日
ご主人はオレンジ色のオーラを
燦々と
発散していた

言われて気がついたが
ボクのオーラは
紫色で
少し
よれっとしていた。

変化が訪れる前には
色々な予兆が見える
きっと
何かが起きる
面白いことが

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2005/10/21

身体の方向は

身体の方向性が
分からない
以前はかなり確信に充ちていた

時代のせいなのか
加齢のせいなのか
よく分からない
時代のせいのような気もする

紙に
いろいろなことを書く
調子の悪い日は呪詛のようなものもある
それは
鉛筆をもつと
紙との
間に自動的に出てくる

その
書いたことがらのように
身体は進んでいく
気がつくと

身体は自立した
方向舵を失っている
不思議な感覚だ
でも悪くない

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2005/10/20

最近、頭蓋のブロック力が弱くなって来て

最近、頭蓋のブロック力が弱くなって来て
外からの刺激に左右されることが多い。

萩尾望都の『メッシュ』を
読んでいたら
どうにも『ディーバ』に出てくる
ゴロディッシュとその役を演じた
リシャール・ボーランジェのことが気になり出した。

灯台に棲みたいとまた妄想が走る

パリの滞在は2週間ほどだったが
それでもあの
喧騒で憂鬱な都市のアンニュイさは
魅力的だ

それで
今日はサン=ジェルマンでカフェを飲んだ
これから
渡辺えり子の芝居を見に行く

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2005/10/19

激しい仕事をしていない日はアンニュイに襲われる

週末にはまた木場の
アゲハでスケジュールのタイトな仕事をするのだが
翠迷宮も終わってエアポケットのような
一日
そんな一日でも
激しい仕事をしていない日は
アンニュイに襲われる

ぼーっと町を見ていたら
エステのお店がたくさん入っている
雑居ビルに大きなバッグを引きずった
高齢の女性が入っていった。
何か不思議な感じがしたので
ついていったらフェイスエステのお店に入った

覗いていたらお店の人に招き入れられてしまった。
しかたがないので
今、はいった人と同じコースをと
頼んでエステのベッドに寝た

隣の高齢の人は
いろいろぽつぽつと身の上や
半年前に財布を落として
それが昨日、警察に届けられたけどお金はなかったとか……
一人暮らしで……。とか話している。
不思議な感じがした。
話をしたいのだろうか?それにしては高い代価だ……。

エステは隣が先に終わって
ボクはその人を見失って駅前のエクセルシオールに
入ってぼんやりとなんとなくアンニュイな気分になっていた
あと何年かたって
ボクはああやって一人で町の中に溶けてしまうこともあるのだろうなと

ふと気がつくと
隣にその人はコーヒーを飲んでいた
無料の就職情報誌のページを折りながら

どうにも気になって
携帯のカメラをふっと向けたら
もうそこには
人の姿はなかった。

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2005/10/18

人形の身体は

球体間接人形になって
人形の身体は
空洞度が増している。

演劇の身体論が
いまから20年ほど前に
盛んだった頃
身体は中をもった
存在だった。

人形ももちろん存在。
しかし
空洞化している実体をもっている。
それでも人
それでもヒトガタ
それは理屈でなく
ぱっとそう思うのだ。

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2005/10/17

光合成

光合成を促す
ランプをあてながら
10日間
苔とつき合った
ほんの少し成育して
かなりの量が死滅した

マクロレンズの目で見ると
苔は森のように見えた

デジタルカメラの高解像度で見ると
きらきら、とげとげしている。

デジタルのエプソンカメラで見ると
ヌメーッと濃い碧の
粒子すらない
一つの生命体のように見える

私たちは
いま、複数の目を持っている
それは楽しいことでもあるが
像を確定できない
さらに像の中にある
何かを確定できないという
不思議な状態に陥っている

曖昧な
ブレいてる像の
平均値のようなものを
シルエットとして認知しているのだ。

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2005/10/16

翠迷宮

恋月姫・コンセプトドールの
展覧会
翠迷宮が終了する。

恋月姫さんの人形
特にコンセプトドールは
何かの必要があって
求められていく

ぎゅっと毎日抱きしめるの……
コンセプトドールをもっている人が
そう嬉しそうに話した時
それを実感した

コメント(1)

展覧会お疲れ様でした。

夜想ドール特集のおかげで「人形」という新たな美意識に開眼しました。素晴らしい作家さん達を知り、ルーサイトという素敵なギャラリーを訪れることもできました。
とても感謝しています。

人形は愛でることが基本なのかもしれませんが、
恋月姫さんの人形はあまりに静かに美しくて、
私がどんなに愛情を注いでも、
その程度の愛には、
応えてくれないんだろうなぁ笑

Anonymous : 2005年10月18日 00:37

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2005/10/15

路地

曲がる角を一本間違えて
大川端を歩いて
ふと
自分が自分をロストしているのに気がついた

この路地には
たくさんの蔵をもっている
家が並んでいる

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2005/10/14

聞こえてくる

音だけを聞いていると
大川端のルーサイトは
ヴェネチア・リアルト橋の様だ。

川を走る
艀のエンジン音が
川面に反射して
独特の籠もった響きになる

コメント(1)

暖炉のように屍たちのまわりに棚をつくり
そこで植物を育てています
蔦は光と風を孕むと碧が美しいですね*

Anonymous : 2005年10月17日 00:53

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2005/10/13

パッケージ

昔、一緒に編集をしたKと
復刊夜想で仕事をする

今、雑誌は広告を入れるパッケージになっていて
どういうパッケージを作ると
広告が入ってくるかという工夫が
編集になっている

雑誌で
世の中を変えようと
なんて思っていないんですよ

えっ?
夜想で世の中に
石を(布石という石だけど……)
投げようとしているボクは
ちょっと絶句した。
気持ちがね。

コメント(1)

雑誌を広告のために作っているのだとしたら、雑誌の未来はないですね。広告だけだったらいずれ Webに食われてしまいます。
雑誌を作ってる人達は破滅へ向かって行進しているということなのでしょうね。
でも、人は雑誌の紙を触る感触をいつまでも失いたくないと思う。
次の夜想も期待してます。

takaBSD : 2005年10月15日 16:47

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2005/10/12

強風に

吹かれて
浅草寺の大提灯が
ゆらゆらと揺れている

その下を抜けて
浅草神社へ
今戸焼きの
狐を見に……。

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2005/10/11

ルーサイトの夜

ルーサイトギャラリーに
夜、一人でいると
ざわざわと
何やら蠢く者たちの
気配がする。

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このリストは、次のエントリーを参照しています: ルーサイトの夜:

» 翠迷宮 Labyrinth of Jade@柳橋一丁目 from Input/Output
 神田かげろう文庫でもらったフライヤーを手に、浅草橋を歩く。黄色いラインの電車が走る総武線の線路に沿って進むと、ほどなく隅田川に突き当たる。突き当たりの折れ曲が... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2005年10月14日 17:18

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2005/10/09

白い曼珠沙華の隣には

白い曼珠沙華の隣には首折れた
赤い曼珠沙華が水に向かってうなだれていた
空は蒼く
秋の雲が遠くにみえた

人の柵が事件を起して
いたとは知らずに
ボクは自然のなかにいた

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