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夜想鉱物展

東京展 6月18日[日]~7月17日[月] 浅草橋 パラボリカ・ビス
京都展 7月21日[金]~8月20日[日] 京都・山科 春秋山荘
 

[artists]
大谷芳久(かんらん舎/ギャラリスト)
畠山直哉(写真)
ミルキィ・イソベ(装幀)

渡邉加奈子(版画)
御菓子丸 杉山早陽子(菓子)


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◆夜想鉱物展[京都]特別イベント◆

「御菓子丸のあわい」

あわいとは物と物、事と事との時間的なあいだ。
暮れる空のあわい、流れる川のあわい、香る花のあわい。
自然が結晶化された鉱物に思いを馳せて、お菓子が出来上がっていくあわいをお茶と共に。
御菓子丸 杉山早陽子のお菓子に夜想編集長今野裕一がお茶を合わせます。


月日:7月22日[土]・23日[日]
時間:①12:30 ②15:00 ③17:30
菓子:御菓子丸 杉山早陽子
茶 :今野裕一
定員:各回6名 ★6/21[水]13:00〜 onlineshopにてチケット予約開始 →コチラ
御代:3,500円(生菓子1品、干菓子1品、お茶)
会場:京都・山科 春秋山荘

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◆夜想鉱物展 特別イベント◆
「御菓子丸のあわい」

月日:6月24日[土]・25日[日] ←終了いたしました
時間:①12:30 ②15:00 ③17:30
菓子:御菓子丸 杉山早陽子
茶 :今野裕一
定員:各回6名 ★満席となりました
御代:3,500円(生菓子1品、干菓子1品、お茶)
会場:パラボリカ・ビス

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1996年に夜想「鉱物」が発行され、ほぼ同時に『透きとおる石』という鉱物結晶の本が出版された。出版の原点には、かんらん舎の大谷芳久の鉱物/鉱物結晶コレクションがある。
かんらん舎を主催していた大谷芳久は、80年からヨーゼフ・ボイスを皮切りに、ヨーロッパの現代美術を紹介していった。
それは今でこそ当たり前になった現代美術がまだまったく分からなかった時の、革命的行為だった。大谷芳久の「かんらん舎」によって日本のコンテンポラリーアートのシーンはがらっと変った。「夜想」はボイスの作品を購入している。
「夜想」もまた大きな影響を受け、「EOS」という現代美術の雑誌を刊行し、1984年の「ヨーゼフ・ボイス・イン・ジャパン」のビデオブックにまで繋がっていった。

1993年、大谷芳久はそれまでの現代美術を離れ別の動きを始めた。大谷芳久は鉱物/鉱物結晶を収集していった。
おそらく80年代から急速に出来上がっていった日本の現代美術の仕組みと人の動きに希望を持てなくなったからだろう。「夜想」も反応して「鉱物」の特集を組み、そして大谷コレクションの鉱物の写真集『透きとおる石』を出版した。撮影は畠山直哉。
肉眼では見えない姿を鮮やかにとらえている。そしてミルキィ・イソベがそれを鉱物結晶のような特装本に仕立てあげた。
三者の力がバランスよくそして昇華するように結実した。そして夜想はその内容を各所で展覧会に仕立て上げた。現在夜想がギャラリー展開(パラボリカ・ビス)している原型がそこにある。

今、状況は未曾有の破断期に突入している。現状から退場命令が出され撤退を余儀なくされている。
95年頃に当時のかんらん舎や夜想が蒙った変化とは比べものにならない。それだからこそこの展覧会を組みたいと本能的に思った。

何人かの若い人たちが鉱物に興味をもっているのを知った時、夜想の「鉱物」特集の表紙になっている種子を手渡したいと思ったのと、撤退戦こそ、生きてきたアイデンティティーであると信じるからこそです。


ここに展示されるのは一つのコンセプトと時代への態度である。(今野裕一)



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夜想鉱物展
2017年6月18日[日]〜7月17日[月・祝]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
■入場料:500円(開催中の展覧会共通)
■会場:parabolica-bis(パラボリカ・ビス)
住所:東京都台東区柳橋2-18-11 map
電話:03-5835-1180

アクセス:
「浅草橋」駅JR東口・徒歩6分/都営浅草線A6出口・徒歩4分
駅から:江戸通りを浅草方面に進み境耘閣の角を右折。2本目の道を左、1本目の道を右に入る。