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JOSIANE KELLER「ホテル HOTEL-Surrogates」

12月24日[土]〜2017年1月23日[月]


"A long-residency hotel in a large city, possibly in USA ("on 2nd Street and Cooks Lane").
Various colourful people are living here together, trying to make it to the next day. Some of them will later on become famous. (Or was all that yesterday?) ..."

「ホテル身代わり」
アメリカのどこかの大都市、2nd StreetとCooks Laneの交差点にあるような
長期滞在用のホテル。
様々でカラフルな人達が一日一日を生き延びるために、一緒に暮らしている。
そのうちの何人かは後で有名になるだろう。
(それとも全ては昨日のことだったのか?)———ジョシアン・ケラー

ブラッサイの撮った娼婦たちは今や写真でしか存在しない。
ジョシアン・ケラーのホテル、その住人たちの息遣いは、
写真の中に産み出され、現実の存在感を浸食しはじめる。(今野裕一)




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ジョシアン・ケラー展「ホテル HOTEL-Surrogates」
12月24日[土]〜2017年1月23日[月]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
■入場料:500円(開催中の展覧会共通)
■会場:parabolica-bis(パラボリカ・ビス)
住所:東京都台東区柳橋2-18-11 map
電話:03-5835-1180

アクセス:
「浅草橋」駅JR東口・徒歩6分/都営浅草線A6出口・徒歩4分
駅から:江戸通りを浅草方面に進み境耘閣の角を右折。2本目の道を左、1本目の道を右に入る。







profile

Keller's work investigates the human sense of seeing and based on that communicating in images.
After studying pottery, painting and dance and working as a stage photographer she developed since 2012 a particular style of work based on self-made small scale puppets from ceramic, which she then photographs and creates experimental films with.
Through these images she investigates the function of a photograph as a surrogate for (re-)living the real scene and the function of a puppet as surrogate of a human being, but most of all the effect of "evidence" that a camera adds to a picture and the interchangeability of a puppet and a human being in a photograph.
The long term project "ホテル Hotel" is inspired by Nan Goldin's work "The Ballad of Sexual Dependency", Andy Warhol's "Factory" and the Hotel Chelsea and the fetishism around certain outsider groups of society that achieve fame mainly through documentation in photographs with an audience that ironically so seems to project, but is actually far removed from the people depicted in the images by status and life-style.


ケラーの作品は人間の視覚についての研究であり、イメージを用いての対話に基づいている。
陶芸、絵画、ダンスを学び、舞台写真家として働いた後、2012年からケラーは独特な形式の作品制作をはじめた。彼女自身が陶磁器で作った小さな人形を撮影し、それらを使って実験的な映像を創作するという手法だ。
それらのイメージを通じて、ケラーは、現実の場面を(再び)生きることの身代わりとしての写真の機能、そして、人形が人間の身代わりとなる機能について調査するが、カメラが画像に加えた大半の“証拠”の結果と、人形と人間の互換性は、写真の中に在る。
ケラーの長期間に渡る「ホテル Hotel」のプロジェクトは、ナン・ゴールディンの「性的依存のバラード(The Ballad of Sexual Dependency)」、アンディ・ウォーホルの「ファクトリー(Factory)」や(New Yorkの)チェルシー・ホテルに触発されている。そして社会における特定のアウトサイダーのグループ周辺のフェティシズムは、主に、写真による記録と観客を通じて、名声を獲得、皮肉なことに(実際の状況がちゃんと)写し出されているようにも見えるけれども、実際には、状態と生活様式という点からみると、それらの画像の中で描かれている人々からはかけ離れている。

訳◆藤部明子







[同時期開催]
中川多理「幻鳥譚」東京展 2016年12月3日[土]~2017年1月9日[月祝]
土谷寛枇 人形展「Inizio」 2016年12月3日[土]~12月26日[月]
劇団イヌカレー「ポメロメコ/暗闇展」2016年12月3日[土]〜12月26日[月]

※12/14(水)12/20(火)12/21(水)12/27(火)〜1/5(木)休館