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カフカ式練習帳

残されたノートの記述を友人が編集して出版したというカフカの小説の出来が、現代人の創造力を掻き立てる。

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おもしろい断片を書きたかっただけだ。カフカがノートに書き遺した断片がおもしろくて、自分もそういうことがしたくなった。

(カフカはつながりのある小説をノートに綴っていた。日常から入って、しかもシチューションを説明することなく書く、スタイルだったので断片に見えるだけだ。あるいは、推敲前でつながりが分らず断片と見えるように残っている。)

(カフカの書き方と、近いわけではない。日常から入っていく感じは似ているが、カフカは、他者の引用はほとんどしない。保坂は引用を断片として差し込んでいく。しかし『カフカ式練習帳』に書かれている小説は…形式は、面白い。すらっと一冊、読み通せる。)



update2012/09/01