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江村あるめ Emura Arume

木漏れ日が縁側から射し込む。人形がいる。江村あるめによる人形達だ。
あわいに佇み、向こう側からこちらを見つめているような。
そんな人形達を眺めていると、ふいに向こう側に攫われた。
人形と深く出会う瞬間。この場所で体感してもらえればと願う。
(平安工房 篠塚伊周)







平安工房 人形展「縁 ENISHI」
2016年10月1日[土]〜10月31日[月]
会期中の金・土・日・祝のみ 金 12:00~20:00 土日祝 12:00~19:00(最終日 12:00~17:00)
入場料:500円
会場:京都・山科 春秋山荘
京都府京都市山科区安朱稲荷山町6map
TEL:075-501-1989(金12:00~20:00、土日祝12:00~19:00)

★駐車場がございます。お車でのご来場もお待ちしております。



アクセス
● JR琵琶湖線・湖西線/山科駅 徒歩20分
● 京都市営地下鉄東西線/山科駅 徒歩23分
● 京阪電気鉄道京津線/京阪山科駅 徒歩22分






「脈搏に答う」江村あるめ

作品サイズ:約66cm
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鄙びた皮膚が限りなく好ましく、それはそう思う自分の方の稀な感覚かもしれないが、
前回の展示からずっと、その感覚が身体から離れない。
もう自分が生を受けたときより以前のことのように思える、琵琶湖の十一面観音巡りで出会った、
石堂寺の十一面観音(井上靖「星と祭」に登場する)の末裔にあるように思える。
もちろん農家の娘のようにしっかりとした身体と可憐な表情と江村あるめの少年・少女は、
だいぶ印象が異なるのだが、鄙びた膚をともにもっている。
十一面観音は、少女であり老婆でありという、人間の生の時々を同時にもっているように見えるが、
江村あるめの仕事も、年齢を自在に作り上げていて、そこが究極の1点、
たとえば少女のある時期に収斂していくというあり方とだいぶ異なっている。
年齢を自在に描けるというところが江村あるめの魅力である。
今回のひなドールは、雛といういきものの名でもあり、また雛人形の雛でもある。
幼きもの、それでいて人生を見切っているようなひなドールは、江村あるめならではの作品だ。
江村あるめ、今、何かが花開こうとしている。
(今野裕一)



アーカイヴ
eclectic 夜想+平安工房人形展 ←終了いたしました。
2016年3月4日[金]~28日[月]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
■入場料:500円(開催中の展覧会共通)
■会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]東京都台東区柳橋2-18-11 map
http://www.yaso-peyotl.com
■TEL:03-5835-1180