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鯉密茶話会

鯉がぬらりと正絹を抜けて、安朱川を泳ぎ出そうとしたので、なるものかと、慌てて背を抑え込もうとしたのだが、そのまま身体を持っていかれた。下に向かって流れたはずの鯉はすでに上流に向かっていた。
――登龍門か
――そんな立派なものでもなかろう。放生してくれたんだろう?今暫く乗っていろ。どこかには着くだろう。

以来、鯉は麻生志保の絵から良く抜け出す様になった。心配することもなく暫くすると戻ってくる。口の廻りになにやら紫のものを付けていたりする。何をしているのやら。

――抜け鯉に餌をやらんで下さい。その花の実を養に肥えたら戻れなくなる。
――そんなたいそうな実でもない。だいたい山牛蒡は毒の実。そんなこと鯉は心得ている。


麻生志保の鯉を放生してからの平成最後の年はあっという間にすぎた。
中村美梢が、添花をし山牛蒡を踏みつけ、月を穿ち……鯉に寄り添い花を手向けてきた。
自在で即興を得手とする両名。図抜けて男気もある。はて、今年の一年を語らい来年の夢を語らう。
来年には、小野小町を厚木に山科に追う旅をする。


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 鯉密茶話会
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■日時:12月23日[日]15:00~/17:00~ ★要予約
■料金:3500円
■定員:各回6名
■会場:パラボリカ・ビス

ご予約はこちら>>


お菓子+バッハブレンド(珈琲)+夜想蜜香茶(ウンカ茶)
ル・フェーブ「鯉のケーキ」が京都からきます。
le five(ル・フェーブ) >>HP

亭主
錦鯉

正客
中村美梢 麻生志保 土谷寛枇

半東
夜想編集長

道具
相場るい児 旅茶碗

人形
土谷寛枇
絵画
麻生志保

中村美梢


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表現の実験は早くも形になりつつある。鯉の屏風を切り裂いて川に流して放生会を遊んでから、みるみる麻生志保の絵は変貌をしていった。常に描いてきた芯を見ながらの逞しい変化だ。そこに中村美梢の花が射し込まれる。二人は差す手に寄って強化する技を覚えたようだ。さてそしてどこに行くのか?そんなことも含めて歓談しながら今年を慈しもうという茶話会。

茶は、今年新たに摘むことのできた厚木のウンカ茶。ここが最期になるかもしれない。あとは、来年の収穫をお楽しみに。
そしてバッハブレンド。淹れ方のワークショップに参加しての半東が如何に淹れるか。





★2018年4月に春秋山荘にて開催された遊蓮大茶会の様子です。
実際のお菓子とは異なりますので予めご了承ください。



★中村美梢×麻生志保 二人展「逍遥スル月齢」より







会場:parabolica-bis(パラボリカ・ビス)
住所:東京都台東区柳橋2-18-11map
電話:03-5835-1180

アクセス:
「浅草橋」駅JR東口・徒歩6分/都営浅草線A6出口・徒歩4分
駅から:江戸通りを浅草方面に進み中華屋「川湘府」の角を右折。2本目の道を左、1本目の道を右に入る。






[開催中]
LittleCreatures(十三支遊戯)展
2018年12月1日[土]~12月25日[火]★火・水休館

相場るい児「旅する茶碗」東京巡回展
2018年12月8日[土]~  ★火・水休館

コイケジュンコ「よりぬき紙bukuroさん〜ティッシュがやぶけるほど恋したい」
2018年12月8日[土]~1月14日[月祝] ★火・水休館