rss

    news

  • editor's talk

竹髑髏花髑髏〜春秋山荘・竹の茶室に寄せて

終了いたしました。
皆さまのご来場、誠にありがとうございました。




2017年9月1日[金]~11日[月]
中村美梢×相場るい児


竹の茶室オープンの朝、東京から始発で駆けつけて春秋山荘を開けようとした時、出来たばかりの茶室に何となく気配を感じた。登ってみれば山下さんがお茶の準備をしている。板を敷いた座り席に腰掛けると竹のコップにウェルカムドリンク、そして山下さん自作のお茶を振る舞ってもらった。同行の二人は山荘の掃除をしている。陽が射してきて木洩れ日が茶室に優しい文様を描き、侘びとか寂びとかそんなことも超越した喫茶の時が訪れた。

そもそもは「夢みる茶畑」の上原美奈子さんが、竹が余っている里山では茶室作りが始っているのよと示唆してくれたのが始まり。竹の茶室、竹の茶室とことあるごとに言っていたら、中村美梢さんが、作ってみようかと。山荘に出入りして陰に日向に助けてくれている庭師の山下良文さんを助っ人に得て、茶室作りは現実のものとなった。

竹や立ち木を柱に割り竹を組んで、二日間の奮闘の末、茶室は完成した。そのいろいろは9月3日のトークに譲るとして、出来上がったことが奇蹟のような茶室は、何年か前からお茶に曳かれている自分にとっても大きな契機になると確信している。デザインという意匠にどれだけ人為を感じなくなる地点に立てるか、それは「鉱物展」の時のテーマでもあり、自分にとって永遠の課題である。それが中村美梢と山下良文という二人のコラボによって見えた。ここからいろいろ活動していきたいが、その出来上がった報告をまず柳橋のパラボリカ・ビスで行ないたいと思う。

色を添えるのは、いつも花で添えてもらっている相場るい児。竹と髑髏をテーマに器とオブジェを展覧する。二人のコラボも長く、私は相場るい児に中村美梢を紹介された。今、私は、製茶を試みているが、茶畑と製茶と花と器と美術と、そしてできれば文学と本と、と思っている。また始った。(今野裕一)





=================================
● 竹の茶室 完成記念イベント ●←終了いたしました。
=================================

会場:パラボリカ・ビス(東京・柳橋)
日時:9月3日[日]


■トーク 中村美梢 聞き手・今野裕一
15:00〜
参加無料(展覧会入館料別途)

■呈茶
13~17時頃まで(随時)
料金:1,800円(お茶+お菓子)*予約可、当日可、数量限定
   ご予約はコチラ>>

茶碗:相場るい児のお好きな茶器(抹茶茶碗、コーヒーカップ等)をお選びください
菓子:誂え和菓子「竹」御菓子司 聚洸
お茶:紅茶または抹茶からお選びください


京都・山科 春秋山荘 竹の茶室にて
写真:中島彩美

※展覧会およびイベントの会場は、東京・柳橋のパラボリカ・ビスとなります。
(写真の会場とは異なります)





竹髑髏花髑髏〜春秋山荘・竹の茶室に寄せて
2017年9月1日[金]~11日[月]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
■入場料:500円(開催中の展覧会共通)
■会場:parabolica-bis(パラボリカ・ビス)
住所:東京都台東区柳橋2-18-11 map
電話:03-5835-1180

アクセス:
「浅草橋」駅JR東口・徒歩6分/都営浅草線A6出口・徒歩4分
駅から:江戸通りを浅草方面に進み香港料理「萬福源」の角を右折。2本目の道を左、1本目の道を右に入る




同時期開催
森村泰昌「モリーダ・カーロの青い家」MoriP100 project 第二弾