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槙宮サイ Sai Makimiya


「amrita アムリタ」

作品サイズ:約 80cm







「mûrir/ミュリール」


作品サイズ:約 幅70mm/高さ130mm
箱サイズ(外寸):約 幅107mm/縦165mm/奥行き95mm










「私が人形を欲したのは、あの時の本能だった」


自身の内の、さらにその向こう側を。
槙宮サイは人形を通して捉えようとしている。
たおやかに研ぎ澄まされ確度を増す彼女の人形達が、やがて獲得するのはいったい何か。
かぎりなく純化されていく槙宮サイの人形世界を編んだシリーズ第5集。




人形寫眞文庫第5集『槙宮サイ』


2008年からスタートした人形寫眞文庫シリーズも今回で5冊目になる。
第5集は人形作家 槙宮サイの作品集。
既刊同様、収載の写真やテキストは全て、作家自身が手がけている。
この本の出版を記念し開催された「人形寫眞文庫 槙宮サイ」出版記念展では
新作の少女人形の他、制作風景のスナップ写真や実際に使用している道具の一部、制作中の人形パーツなど。
普段は見る機会もないだろう舞台裏を、パラボリカ・ビスの一角に持ちこみ空間を作った。
会期中は作品集に収載されなかった写真素材の中から11枚を選び、こちらも合わせて展示した。
この写真は作家の視線そのものだ。
新潟にある彼女のアトリエの光や空気、作家にしか捉えられない人形達の表情。
立体とは違った切り口で槙宮サイの人形世界を紹介できたのではないだろうか。
槙宮がある時ふと発した「私が人形を欲したのは、あの時の本能だった」という言葉は、
短くない編集期間にあり確かな道標となってくれた。
彼女は今後も「本能」に従い自身の人形世界を深めていくのだろう。
「人形寫眞文庫 槙宮サイ」は、そんな彼女の足跡であり、記録である。
今回の出版記念展もまた、彼女の確かな足跡として、来場者の心に残っていくことだろう。



著者■槙宮サイ
装幀■小林絵美
発行所■平安工房
■A5判
■2015年6月発行


★パラボリカ・ビスでは、人形寫眞文庫第5集『槙宮サイ』を店頭にて販売しております。









人形寫眞文庫第5集『槙宮サイ』出版記念展
2015年4月17日[金]~5月11日[月]








作家プロフィール:

槙宮サイ sai makimiya

1999年 高円寺アトリエリデルにてBee KANNO、山上真智子に師事
2004年~2007年
 初個展「SILENCE STORY」(ギャラリー銀座一丁目)
 「創作人形展2006-Winter-」(東急東横店)
 企画展「槙宮サイ展」(新潟Gallery6坪)

2008年~2014年
 「人・形展」(丸善・丸の内本店ギャラリー)※以降毎年参加
 「新世紀の人形たち展」(丸善・丸の内本店ギャラリー)
 「音色展」(代官山ARTS RUSH)※同店の企画展に多数参加
 「球体関節人形・絵画5人展『Emeth』」(NOEMA images STUDIO)
 「Elpis」(パラボリカ・ビス)
 「少年とウサギ」展(パラボリカ・ビス)
 「Eos」(パラボリカ・ビス)

その他グループ展など参加多数
新潟にて人形教室studio DICE主宰