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泉勝志 当時の映像上映

終了いたしました。
皆さまのご来場、誠にありがとうございました。






〜 没 後 10 年 追 悼 展 〜
泉 勝志 遙かなる夢
韃靼のキリストと呼ばれたダンサー・泉勝志へのレクイエムとルネッサンス

2016年7月20日[水]〜8月21日[日]


ダンサー泉勝志[閣士/克芳](1943-2005)が逝去して10年がたちました。
泉勝志は、石井みどり折田克子舞踊研究所の二人を師と仰ぎ踊りはじめ、モーリス・ベジャールに招聘され、愛され嫉妬され帰国し、多くの人に衝撃を与える「堕天使」(1979)を上演しました。

石井みどり、折田克子の二人のDNAを、ダイナミックに受け継ぎ、尚且つ異端を思わせる個性を加味した泉勝志の踊りと作品のスケールは、魅力と前衛性に溢れ、日本の現代舞踊を変える可能性を感じました。
しかし、一般大衆的にはその優秀性を受け入れられず異端として棚上げされました。否定することもなく、むしろ褒められ、しかし関与せずという、日本特有のスタンスで対応されていたように思います。

泉勝志は、大阪に稽古場を開き、公演を続け、ダンサーを育てていきました。モダンダンスに限りなく純粋に生きて、多くの作品を残し、人々の心に深く想いを刻み、2005年、泉勝志はこの世を去りました。底知れぬ才能を発揮できなかったとはいえ、一般的には充分すぎる作品とダンスを見せてくれました。なので泉勝志自身がこの世に名残りなど残しているはずもないと思っていました。

2015年秋、泉が生前に描いていた200枚にも及ぶ絵画を初めて見る機会を得ました。
初めて絵筆をもったような絵の技量も次第に巧くなり、自らをアンドロギュノスに見立てる様な絵画が見られました。感心しながら絵を暫く眺めていて、その時に気がつきました。絵1枚から作品一作ができるのではないかと。(後半に描かれた絵に関してですが)意識してかどうかは分かりませんが、踊りの作品のエスキースのようにして絵が描かれていたのです。これだけの作品を作りたくて、でもその機会がそれほどはなかったのか。その中で逝去したのかと。胸を衝かれました。

死後10年を機にささやかな場所ではありますが、夜想のギャラリーで泉勝志の未来の一歩になりますように、追悼展を開催いたします。

今野裕一



★当時の映像を上映し、泉勝志の類まれな踊りの才能を再発見する。

[上映予定作品]
『空中庭園』
『午后の響宴』
『堕天使』
『失楽園』
『ナイトエキスプレス(片山守)』 他

[上映スケジュール]
7月26日[火] 『堕天使』『失楽園』『午后の響宴』
7月29日[金] 『空中庭園』『ナイトエキスプレス』『失楽園』
7月30日[土] 『堕天使』『空中庭園』『午后の響宴』
7月31日[日] 『午后の響宴』『堕天使』『ナイトエキスプレス』 ※Aの時間帯のみの上映となります。
8月4日[木] 『失楽園』『空中庭園』『午后の響宴』
8月5日[金] 『ナイトエキスプレス』『空中庭園』『堕天使』
8月8日[月] 『空中庭園』『午后の響宴』『失楽園』
8月10日[水] 『ナイトエキスプレス』『失楽園』『空中庭園』
8月16日[火] 『午后の響宴』『堕天使』『失楽園』
8月17日[水] 『堕天使』『空中庭園』『ナイトエキスプレス』

[上映時間]
月〜金:A 13:30〜 B 17:00〜
土日祝:A 12:30〜 B 16:00〜 ※7/31(日)はAの時間帯のみの上映となります。
*上記スケジュールの3作品を連続して上映いたします。
 A、Bともに同じ作品の上映です。ご都合にあわせて時間をお選びください。
 途中退室OKです。

料金:A 1000円(展覧会入場料込み)
   B 1000円(展覧会入場料込み)


*上記日程以外でも、公演やトークショーの日の空き時間にも上映いたします。
 上映作品につきましては当日受付にてご確認ください。




泉 勝志 遙かなる夢
韃靼のキリストと呼ばれたダンサー・泉勝志へのレクイエムとルネッサンス

■2016年7月20日[水]〜8月21日[日]  ★レセプション 7月20日[水]19:00〜
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
■入場料:500円(開催中の展覧会共通)
■会場:parabolica-bis(パラボリカ・ビス)
住所:東京都台東区柳橋2-18-11 map
電話:03-5835-1180

アクセス:
「浅草橋」駅JR東口・徒歩6分/都営浅草線A6出口・徒歩4分
駅から:江戸通りを浅草方面に進み境耘閣の角を右折。2本目の道を左、1本目の道を右に入る。