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黒田武志 作品展「ワ ス レ モ ノ」

終了いたしました。
皆様のご来場ありがとうございました。

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世界から剥離した小さな破片。
忘れさられた名もないモノたち。
粉々になり、もとのカタチがなくなっても
確かに存在している、もの言わぬモノたち。
孤独な結晶、饒舌な粒子。
——ワスレモノを探しに来ました。




黒田武志 作品展
planned sandscape (operation-another)
ワ ス レ モ ノ

2013年3月8日[金]〜2013年4月15日[月]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
■入場料:500円(開催中の展覧会共通)
■展覧会 会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180 map




_世界を構成する元素は
物語を構成する言葉の中にも存在するのか?
カタチを持たない言葉の中の元素を視覚化する事で、
隠された暗号のような美を結晶化させたオブジェ作品。


_脊椎動物の染色体にはテロメア(TTAGGG)
と呼ばれるキーワードのような塩基配列がある。
それは細胞分裂のたびに一つずつ短くなり
すべてのテロメアが無くなれば分裂を停止し死に至る。
では無生物や言葉が死を迎えるキーワードとは何か?
これは言葉の中にあるTTAGGGの文字を順に削除していき
言葉が機能を失っていく過程、最終的に全ての文字が
消え去り死に至る過程を実験的に視覚化した映像作品。



_試薬瓶に入れられ撹拌される言葉の破片は
元の物語を再生させられるのだろうか? 
それとも全く新しい物語を誕生させてしまうのか?
その過程をリアルタイムで床に投影し、
同じ瞬間が二度とない再生不可能な映像の中に
鑑賞者が入っていけるインスタレーション作品。


_このほか、プレパラートやシャーレを使ったオブジェ作品(表写真)など多数展示。
もの言わぬモノたちの饒舌な気配に浸っていただければと思います。


黒田武志 Kuroda Takeshi

造形作家・デザイナー。sandscape主宰。1962年岡山県出身。
大阪を中心にインスタレーション、オブジェ等の作品を発表。2001年美術館巡回展『BoxArt—箱の中の秘められた宝物たち—』では世界のBOXARTアーティスト32人の中に選ばれる。また、グラフィックデザイナーとしても活動。演劇との接点も多く、フライヤーやパンフレットのアートディレクションを担当。「維新派」の野外公演『キートン』以降『ナツノトビラ』、『nostalgia』、2010年犬島公演『台湾の灰色の牛が背のびをしたとき』では舞台美術を担当した。2008年2月の大規模個展『百年後の博物館』ではファッションビルの最上階に廃小学校を出現させ、2010年には現存する最古の酒蔵、兵庫県伊丹市みやのまえ文化の郷で作品展『ナマエのないカタチ』を開催するなど独自の表現活動を続けている。オブジェ作品集に『ON THE PAPER』『不純物100%』がある。

official website :http://sandscape.biz


Kuroda Takeshi solo exhibition
planned sandscape (operation-another)

wa・su・re・mo・no

2013.3.8fri_4.15mon
at parabolica-bis