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中川多理・人形展『薄明穹』

終了いたしました。皆さまのご来場ありがとうございました。

町は二層の水のなか
そこに二つのナスタンシヤ焔
またアークライトの下を行く犬
さうでございます
このお児さんは
植物界に於る魔術師になられるでありませう
月が出れば
たちまち木の枝の影と網
そこに白い建物のゴシック風の幽霊  ̶宮沢賢治



2012年6月22日[金]〜7月17日[火]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00(イベントの際は変更になる場合もございます)
■水曜日休館(会期中、臨時休館を頂く場合もございます)
■入場料:500円
■展覧会 会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180
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同時開催:
マンタム個展『夜 歩く犬―崩れた塔に向かう郷愁(ノスタルジア) 』
林美登利による 鳩山郁子『カストラチュラ』トリビュート展
amnesiA&paramnes展示販売会(6月30日~7月17日)



夜の空にかかる三日月を「黄水晶(シトリン)の薄明穹(はくめいきゅう)」と詠んだ
宮沢賢治の、生涯二度に渡る災害の、それゆえに土と鉱物と天体を見た精神
は、今、もっともわたしたちに重なり合うものかもしれない。
白い海、方舟、そして薄明穹へ 
中川多理の人形は確信をもって彷徨っている。
新作をもって時代を問う中川多理の2012年。



白い海から出帆し方舟がたどり着く薄明穹の湾に、
届けられる人形の魂の欠かけら片。その白の残照。

指先、つま先:12000円(豆本入り)
臍:9000円
(中川多理オリジナル箱入り)