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夜想+ピグマリオン・人形展

終了いたしました。皆様のご来場ありがとうございました。

2012年4月27日[金]〜5月20日[日]
■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00(★5/6トークショウの日は17:00まで)
■水曜日休館(会期中、臨時休館を頂く場合もございます)
■入場料:500円
■展覧会 会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180
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LIEN×hardpain-mini『TRansience』展と入場料共通。詳細はこちら
● 4月30日 会場:ルーサイトギャラリー
● 5月1日~5月14日 会場:パラボリカ・ビス(2F・cafe)


吉田 良
陽月

麻花/愛実/ホシノリコ/神宮字 光/金森ユメ/
木立真佐美/小骨/クロ/牧野正幸/MANI
マルヤマミホ/長尾都樹美/成/野口由里子
蓮華 /櫻井紅子/赤色メトロ/蘇武
橘 明/田栗未結/玉置千春/土谷寛枇
y/八裕 沙/珠子



ベルメールに影響を受けて始まった日本の球体関節人形は、天野可淡、吉田良の時代に作家の感覚や感情をより多く表現することで大きな変化をとげた。ドールスペース・ピグマリオンは、感覚豊かな多くの作家を輩出し続け、そして吉田良が『吉田式球体関節人形制作技法書』によって技術を惜しみなく公開することで、創作人形の幅は限りなく拡がりを見せている。

ピグマリオンの作家たちは、吉田良におもねることなく、時代に迎合することなく、それぞれの個性を輝かせている。その自由奔放さゆえに時代を反映し、個人の心奥を映す。グロテスクやエロス、心の傷までを顕した人形たちの存在は、まちがいなく、人形創作の次世代のメインストリームを形成してくだろう。

夜想は、創作人形はもちろん、工芸の人形からファッションドールまで、球体関節をもつ人形/ドールたちがもつ多様性の方向性、可能性を見つめていきたい。ドール/人形とよばれるものたちの、あるいはクリーチャーの形をしているものたちの、また新たな変化が始まる予感がするから。人形は何度も姿を変え役割を変え季節を巡らせていく。季節は人形によって変貌を遂げるのだ。

コミュニケーション不全の、そして女性や女性の人形に向き合えないピグマリオン・コンプレックスの時代に、強い意志と感覚をもって作られた人形たちの、果たすべき役割は大きい。 [夜想編集長・今野裕一]


5月6日[日] 18:00 start 吉田良トークショウ「人形と写真」
ゲスト●陽月 司会●今野裕一
●予約・前売り:2000円/当日:2500円 (いずれも展覧会入場料込)
トークショーについてはこちら

5月13日[日] 17:00 start 陽月サイン会
サイン会についてはこちら



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吉田良 Ryo Yoshida
1952年川崎生まれ。東京写真専門学校卒。'73年より独学で人形づくりをはじめる。
'79年、第1回個展「少女」(新宿アートギャラリーせ・ら〜る)。
'83年より人形教室DOLL SPACE PYGMALIONを主宰、多くの人形作家を輩出し続けている。
人形制作と同時に、天野可淡の人形、自身の人形、若手作家の人形を撮影、これまでの人形写真の概念を覆す独特の耽美な写真世界を創出する。
'04年、『球体関節人形展—DOLLS OF INNOCENCE』(東京都現代美術館)。
'06年、赤い着物の少女人形が東京国立近代美術館工芸館の収蔵作品となり、『花より工芸』展に展示される。
著書に『ASTRAL DOLL』(アスペクト刊)、『解体人形』(エディシオン・トレヴィル刊)、天野可淡作品集『KATAN DOLL』、『KATAN DOLL fantasm』、『KATAN DOLL RETROSPECTIVE』(エディシオン・トレヴィル刊)、『Ecole』(飛鳥新社刊)、『吉田式球体関節人形制作技法書』(ホビージャパン刊)『陽月作品集 Hizuki doll』(飛鳥新社刊) など。
DOLL SPACE PYGMALION:http://pygmalion.mda.or.jp/


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陽月 Hizuki
1998年、DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。
'02年よりDOLL SPACE PYGMALIONにクラスを開講。'07年初個展『jamais vu~未視感~』 (ArchitectS Office gallery)、企画展・グループ展に参加。
仏映画『Ecole』(監督:ルシール・アザリロヴィック)やアニメ映画『パプリカ』の漫画版へイメージドールを制作。人形写真集に『Ecole』(飛鳥新社刊)、『陽月作品集 Hizuki doll』(飛鳥新社刊)がある。
http://hizuki-doll.jp/


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橘 明 Akira Tachibana
1998年、Doll Space Pygmalion にて吉田良氏に師事。
'06年GAISAI#9エマニエル・ペロタン・ギャラリー賞受賞。'08年昔人形青山/K-1ドヲルにて個展。他、グループ展にて展示。
http://www.spiritual-showcase.com


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麻花 Asaka
2005年、DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。
'11年  PYGMALION ×  GEOGRAPHICA  DOLL EXHIBITON 2011 出展。
http://asaka.tumblr.com/


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愛実 Ayumi
2004年3月『球体関節人形展—DOLLS OF INNOCENCE』(東京都現代美術館)に衝撃を受け人形制作を開始。
同年6月、DOLL SPACE PYGMALIONにて、吉田良氏に師事。
グループ展、企画展参加。
http://greenapple.blog.ocn.ne.jp/


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玉置千春 Chiharu Tamaki
2005年4月、DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。
'11年11月、教室展「DOLL EXHIBITION 2011」(ジェオグラフィカ)に出展。
他、グループ展等に展示。


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神宮字 光 Hikaru Jinguji
2002年、DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田 良氏に師事。
'04年、「DOLL SPACE PYGMALION EXHIBITHON 2004」に出展。
現代創作人形作家展(プランタン銀座)、創作人形展(東急東横店 )、
「人・形展」、「人形の創り手たち」展(丸善・丸の内本店ギャラリー)などに出展
'09年 、第45回神奈川県美術展 工芸部門 入選
'01年、DOLL SPACE PYGMALIONにて、本城光太郎氏に師事 。
'11年11月、教室展「DOLL EXHIBITION 2011」(ジェオグラフィカ)に出展
http://www.ne.jp/asahi/pukurin/hikarun/


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土谷寛枇 Kanbi Tsuchiya
2001年よりDOLL SPACE PYGMALIONへ
'10年、「The Other Side ~拘束と解放~」(パラボリカ・ビス)出展
'11年、「第6回 人・形展」(丸善・丸の内本店4階ギャラリー)出展
他、グループ展・企画展等にて展示。
http://karamangetu.web.fc2.com


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小骨 Kobone
2007年よりDOLL SPACE PYGMALIONにて陽月氏に師事。
デザインフェスタ、ピグマリオン人形展 2011 に出展。


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クロ Kuro
2003年よりDOLL SPACE PYGMALIONにて陽月氏に師事。
2011年「コウソク展」(パラボリカ・ビス)出展
2011年「聖徴・異形美展~頌フリークス降臨~」(ヴァニラ画廊)出展
他、グループ展、企画展等にて展示。
http://freaks-circus.sakura.ne.jp/


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MANI
2009年1月よりDOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事
2011年11月「ピグマリオン人形展」に出展
2011年12月〜2012年1月「ソウル人形展」に出展(韓国)


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八裕 沙  Masago Yahiro
1997年よりDOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。
'09年8月 銀座木之庄美術にて個展「八裕沙展」、'09年12月グループ展「臘月祭Rougetsu-sai」'10年12月「臘月祭010」(銀座Gallery 156)、'10年「The Other Side ~拘束と解放~」(パラボリカ・ビス)、他、グループ展・企画展等にて展示。
LOTOPHAGOS http://yahiro.genin.jp/


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木立真佐美 Masami Kidachi
1978年東京学芸大学大学院教育学研究科彫刻専攻修了。
以後現在まで、東京都公立中学校等で美術科教育に当たる。'81年人形制作開始。グループ展に多数出品。
1996年よりDOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事し、球体関節人形を制作開始。
'99年「新世紀人形展」(六本木ストライプハウス美術館)、'02年「創作人形作家七人展」(東急百貨店)'04年「球体関節人形展-DOLLS of INNOCENCE」(東京都現代美術館)出展。
'05年清水崇監督映画『輪廻』の人形原型制作。
'09年3月ギャラリー山口にて個展開催。'12年9月南青山にて個展予定。


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牧野正幸 Masayuki Makino
2004年、DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。
グループ展、教室展、デザインフェスタ出展。
http://14viscont.blog.fc2.com/


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マルヤマミホ Miho Maruyama
香川県に生まれる。
1993年、DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏、本城光太郎氏に師事


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田栗未結 Miyu Taguri
2007年より人形制作を開始。
http://tagr.blog92.fc2.com/


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成 Nari
大学在学中より独学で人形制作をはじめる。
2005年よりDOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。
企画展、グループ展に出展。


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蓮華 Renge
独学で造形を始め、2008年よりDOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。
新しいお伽話の一瞬を創作します。既存の神話や昔話のシーン再現ではなく、
物語自体を創作してその世界を表現するような作品造りを心がけています。


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ホシノリコ Rico Hoshino
2008年より人形制作を開始
。吉田良氏に師事
以後グループ展、企画展にて作品を発表。

現在、DOLL SPACE PYGMALION金曜日クラスに在籍。
ブログ「雨のち晴れ。ときどき曇り ~DOLL日誌~」
http://rico824.blog101.fc2.com/


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赤色メトロ Sekisyoku Metro
2000年より人形制作を始める。
2001年、DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。
'11年7月、赤色メトロ・舘野桂子 人形展「隠世の匣」(パラボリカ・ビス)
他、グループ展、企画展多数出展。
'12年6月、京都・昔人形青山にて個展予定。


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蘇武 Sobu
1990年頃より人形の制作を始める。
その後、DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。
現在は展示会などに参加しながら制作を続ける。


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珠子 syuko
1994年より独学で人形製作を開始。
2000年、DollSpacePYGMALIONにて吉田良氏に師事。
'01年 二人展「concerto ~帽子と人形~」、'03年 珠子人形展「FANTASIA」、
'04年 グループ展「colimacon」、'05年 二人展「少女憧憬」
その他企画展、グループ展など多数出展。
http://www.h7.dion.ne.jp/~shuko/


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長尾都樹美 Tokimi Nagao
2005年DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。
初めて描いた製図をボロカスにけなされ、「この本みたら作り方載ってるから」と
当時『球体関節人形制作ノート』が連載されていたDollybirdを放り投げられるも、
どんなに下手くそな人形でも1体作るごとに吉田氏自ら写真を撮って下さるという
ご褒美につられ現在までなんとなく在籍。なんだかんだ言いつつ吉田氏を
『最高にパンクな大先生』と尊敬している。
『でもぶっちゃけ今回の夜想の展示がなかったら人形やめようと思っていました。』
http://replica.sub.jp/


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櫻井紅子 Venico Sakurai
2005年10月、Doll Space Pygmarionにて吉田良氏に師事。
グループ展、企画展に出展。
http://www.maroon.dti.ne.jp/eden-project/index.html


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2006年よりDOLL SPACE PYGMALIONにて、吉田良氏に師事。
グループ展に出展。
http://vulnificus.blogzine.jp/blog/


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金森ユメ Yume Kanamor
2004年よりDOLL SPACE PYGMALIONにて、吉田良氏に師事。
'10年8月『13人展』、'11年11月『ピグマリオン人形教室展』、'12年2月『夢と眼差しのあわいに』に出展。現在、多摩美術大学芸術学科に在籍。
http://ameblo.jp/mo-ri-12/


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野口由里子 Yuriko Noguchi
2007年よりDOLL SPACE PYGMALIONにて、吉田良氏に師事。
'09年「新春・現代の絵馬展 天牛空を行く」'11年「新春・現代の絵馬展 新年早々兎ばらし」'12年「新春・現代の絵馬展 龍鼓Iラブ」(銀座・東邦画廊)、
'12年個展「野口由里子展 ~紅の部屋、再び~」(銀座・ギャラリーフォレスト)
'11年「ピグマリオン人形展 人形の夢」(目黒・ジェオグラフィカ)他、日芸グループ展、卒業制作展 多数。 公益財団法人北野財団 彫刻奨学金受賞。