rss

    news

  • editor's talk

夜想・人形展2012[レクイエム/ルネサンス]

終了いたしました。
みなさまのご来場ありがとうございました。

yaso presents & mantam presents yaso doll exhibition 2012 “requiem/renaissance”


■2012年1月20日[金]~2月13日[月]

■月~金/13:00~20:00 土日祝/12:00~19:00
スペシャルイベントのある日は変更になる場合あり
■水曜日休館(会期中、臨時休館を頂く場合もございます)
■入場料:500円
■展覧会 会場:parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
■東京都台東区柳橋2-18-11 ■TEL: 03-5835-1180
map

●参加作家
中川多理『白い海Ⅱ』Tari Nakagawa
「白い海」にたどり着いた思いは、半年の時を過ごし、繭になり蛹になって再び白い海に浮上する。
海の漣に揺られ、蒼い光に包まれ、それでも孵化しない白い膚をもった未生の子どもたちは、
もしかしたら永遠の孵化期を迎えたのかもしれない。

木村 龍 Ryu Kimura/安藤早苗 Sanae Ando/林 美登利 Midori Hayashi/マンタム Mantam
未来をもたない時の閉塞の中で、それでも身じろぎをはじめた白い生命体が
見せてくれるものは微かでも、見られることで、痙攣のような共振をもたらすかもしれない。
はじまりは一人では、一つでは、起こらない。
そんな時代に私たちは棲息している。 



3・11の震災と原発事故。未曾有の災禍は現実と未来を揺るがし続けている。
アートやメディアの役割のひとつは、見えないものを一歩先んじて見えるものにすること。
しかしその役割を継続することも難しくなりつつある。
誰もが分る、それでいて解決のできないものが全員に突きつけられたからだ。
見ようとしなかったもの、見たくなかったもの、そうして誤魔化してきたものが怪物のような集合体になって襲ってきている。
崩壊しかかっているもの、失われたものへのレクイエムは、永遠の責務である。なぜならこの災禍は百万年たっても解決しないからだ。しかし生命体として地上に存在した以上、生きることの証しを、そして未来を構築する必要もある。
瓦礫となった近代の果てに作り出すものはなんだろうか。
模索しながら、もがきながら、考えながら、それでも敢えて、大胆に踏み出すこともまた大切だろう。

そんな思いを伝えて答えてくれた作家たちが、
2012年のスタートを切ります。
作家は新作を以て展覧会に臨みます。