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2005/09/12

銀座線浅草駅

仲見世の帯源さんで帯を見せてもらった後
仲店入口側の地下通路へ入る

奥へ奥へ潜っていくと
10分で腰痛が消えます
という中国整体の看板

どうしようかと迷っているうちに
ぱたんと
看板になってしまった

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2005/09/11

獣の匂い

驟雨が
浅草を襲った夜に
裏道を歩いていると
雨に打たれて
瘴気が立ち上る
そこにかなりはっきりと獣の匂いがする
猫だったり
犬だったり
もちろん路上で生活する人の匂いもする

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2005/09/01

田中泯

たそがれ清兵衛が
刺客として屋敷に足を踏み入れた瞬間から
映画の様相は一変する
それは
大袈裟な言い方をすれば
田中泯のもっている前衛性が
起こした事件なのだと思う
踊り手の肉体が画面の雰囲気を変えている

娘の骨をぼりぼり食べながら
命のやり取りの話をする…
最期に死ぬときに
田中泯の手から
骨壺が落ちていくが
それはまさに舞踏としての仕草だ

この撮影をしている日
ボクは京大西部講堂で
田中泯を待っていた

もし撮影で余力が残っていたら
踊りにいく
そう田中泯は言ってくれた

しかし
田中泯は現れず
代わりに
たそがれ清兵衛
の映画に強烈な踊る田中泯が記録された

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2005/01/01

伏見稲荷

伏見稲荷は
人を呪っても良いという神社

もちろんボクは人を呪うことはないが
それを許し
そして呪う人が絶えない神社の
パワーに
人が曳かれる気持ちは良く分かる

誰もいない境内で
呪わずに
闇の力を曳きだすことができたらと……
思いながら
歩いていた

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2004/10/22

H.R.カオス 白夜

ニジンスキーに対して
ストラビンスキーがかいた春の祭典
今でこそ誰でも踊るが
あの破調のリズムを
どうやって踊ったのか
その感覚のプロセスを感じる方法があったらなぁと
つくづく思う

白河直子は
破調のリズムの中で
破調のリズムを越える逸脱を見せながら
ふっとロマンティークに
そのリズムを身体のなかに
しまい込んで踊ったりする
その切り替えによって
ニジンスキーの再来という
アプローズを受けていると
思う

いまその振りの一つに
大きな表現力をもった
白河直子は
見るべきコンテンポラリーの
ダンサーである

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2004/10/20

雨で新幹線に

とじこめられた(>_<) 
戻り便で京都に
八坂神社を
雨が叩いている

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2004/10/17

白夜

H.R.カオスの「白夜」
耽美に充ちた素晴らしい作品
楽屋をたずねたら
どこに消えてたの
と聞かれた。
瞑府と答えようとしたが
思いとどまって
月蝕領と答えた。

月蝕領は
もちろん行っていたところ
ではなく
これから行くところ
ではあるけれど。

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2004/10/14

雨が

雨が
hp改造計画
を岡野さんに相談
事務所は天王洲

帰りに雨が ほつり と
歌舞伎はともだちの
セミナーの頃に
通っていた天王洲アイルだが
また建物がたって
風景が変わった
未来空間がどこか古びている

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2004/10/12

佐藤琢磨


雨が……
夜になって雨が降ってきた
今年は台風が異常発生
暑い夏のことは
すっかり忘れてしまいそうだ

佐藤琢磨は
ラルフ・シューマッハのラップ
を凌駕できなかった。
(ラルフはレーのファーステストラップ)
表彰台は無理だった
琢磨はそのことを
知って走ってた

バトンとの差は
たぶん燃料を積んだときと
軽いときで
マシンに差がなかったことが
原因で
3ストップの琢磨は
2ストップのバトンに勝てない

琢磨は実際には2ストップのアロンソとの
戦いを繰り広げていた
ことになる
バリチェロもクルサードも
琢磨を狙っていた

琢磨は
ドリンクなしで
古傷の痛みを抱えて
良く走ったと思う


佐藤琢磨というドライバーの
秀逸なところは
自分のイメージを
F−1界に植え付けながら
実力をつけていくところだ

F−3は1年目で
速さを見せつけて
2年目でチャンピオンになる
それ以外のやり方では
Fー1にいけない
自分には時間がないのだと
インタビューに答えている

戦略とはこういうことを
いうのだ。
日本ではじめて
戦略をもったドライバーの
登場だ

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2004/09/30

華園のあった場所は……

麻生十番にあった
天井桟敷

斜め向かいの華園は
一軒家の中華料理屋さんで
当時珍しかった揚げワンタンが
美味しかった

天井桟敷の役者たちとも
仲良くしていて
食べるものは
ほか弁だったりした

華園にかよったのは
バルブの時代
ニューアカの人たちと
よく行った

細い道一本へだてて
世界が違う
そんなことを感じた
華園も天井桟敷も
その場所自体が六本木ヒルズに埋まり
いまは
場所の面影もない

最近友人が見つけて教えてくれたので
でかけた
相変わらず美味しい揚げワンタンだった。

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2004/09/29

浅草寺

浅草寺の裏には浅草神社がある
今戸焼の夫婦の狐が奉納されるのだが

それを見に境内を横切ったら
提灯が
台風のあめかぜを避けるために
退避していた
ちょっとおちゃめ

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2004/09/29

無人の浅草寺

人のいない仲見世通りには
いつも
幻想のロボットが走る
帝都物語にでてくる
あのロボットが

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2004/09/28

ロクスソルス

押井守の「イノセンス」
セクサロイドの製造工場の名前は
ペヨトル工房が
出版したルーセルの
「ロクスソルス」社からとられている
ちなみに
日本にはロクスソルスという
オルタナティブ系の音のディストリビューターも
あって
もちろんこちらはよく了解している
ラインナップが良いので
たくさん所蔵している

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2004/09/25

夜想

夜想の下阪がはじまった
終われば
展覧会、特装本、ポストカード、着せ替え人形
の制作と営業が待っている
地べたを疾走する日々が訪れる

恫喝して相手を萎縮させたり
支配しようとしながら
ディレクションする人たちが
いまだにあちこちに散在していて
力をもっている

そこまで激しくなくても
似たような人たちが
意外に多いのに気づく

相手を理解するのが
難しいからかもしれないな。

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2004/09/18

80年代

スタジオ・ボイス

奥村靫正+後藤繁雄+今野裕一
80年代のクラブ文化について
ボナ・マンディアルグ、坂本龍一、RTV、EP-4

80年代をバブルと重ねて見ると
80年代は95年までつながっている
否定的に扱われていたが
復権するのだろうか

後藤繁雄とは
この取材のあとで
80年代横綱編集者対談
京都・アート・ゾーンにて

後藤繁雄はその80年代
現場でよく一緒になったが
30分としゃべったことがなかった
今になって
こんなにじっくり話すことになるとは……


80年代をキーに考えることは
たくさんある
岡崎京子の作品もそうだし
菊池成孔
そしてフィッシュマンズなども

短期の流行で終わらないといいんだけど。

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2004/09/15

有元利夫

平野公崇が有元利夫の絵に
曲をつけた
「七つの絵  有元利夫に捧ぐ」
想い出を運ぶ人/東風/花降る日/春/飛ぶ人/7つの音/終曲

有元利夫の絵には美しい隙間がある
その隙間から音が聞える
99%の天使
夜想で有元利夫のことをそう書いた

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2004/09/10

14歳ー楳図かずお

今日も雨が降っている。

少女というのは
何歳までをいうのだろう
人形の特集をしながら
ずっとそのことを考えている

楳図かずおの『14歳』
頭脳の眠っていた部分が覚醒する
夢の中で
深層のなかの水脈にあたるように

生きることは
感覚で良いのだ
そう思う。

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2004/09/10

百物語——松岡正剛

百物語の百話目に何かが起きる。
それと同じで松岡正剛の千夜千冊
松岡正剛の千夜千冊その千一冊目に
何かが起きたというのは
因縁めいていて
21世紀になっても
こんなことが起きるのだと改めて驚く。

物語りは終わることを拒否するのだ。
だから終わらそうとするとき
何かの力が働く

松岡正剛は、千夜千一冊の途中で癌の手術で入院した
しかし9月3日、無事に手術を終えたようだ。
胃の3分の2を切除しましたが、術中の検査によって、がんの進行度は完全に早期段階であったこともわかり、リンパ節などへの転移もなく、最良の結果となりました。
と、hpに書かれている。

復帰して物語りを書き続けて欲しい。
千夜千冊は本の書評というより
松岡正剛の物語りである要素が大きい。
松岡流に言えば
本という
物—を—語っているのだ。

松岡正剛は雑誌『遊』の人だが
いま、ブログのような形式を得て
もっとも生き生きとしている。

松岡正剛は本のエンサイクロペディアを様々な方法や
メディアで実現してきたが
プログ的なネット上でクロスする感じが
ぴったりしている。

24字で流れている文体も
今までになく洒脱で軽快だ。
読んでいて生な松岡正剛の声がするし
文章としても美しい。

そして背後に松岡正剛は何万冊もの実際の本を
本棚に収めている。
ネット上のリアルと背後に所有している本のリアリティ……。
この階層が
どこか琴線に触れ、想像力を刺激する。

復帰してぜひ
ネット上のツリーの可能性をこれからも
粋にそしてパワフルに
進めていって欲しいと思う。
雑誌『遊』はここに最終形態を得て
最高の輝きをもっている

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2004/09/09

東京芸術大学ーー芸祭

明後日出演する芸祭のメンバーに
データをとどけに夜、上野公園を横切ると
かすかに蚊遣りの匂いがした
路上生活者のテントから漏れているのだろうか

通路に向かって
テントの入口に箱の祭壇が置いてあって
その上に二頭のぬいぐるみが並んでいた。

妄想が走りそうだった。
対談に備えて
毎日
楳図かずおの漫画を読んでいるから。

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2004/09/07

人形の夜に思うことは

机のわきには人形のデッサンがはってある。
人形に出会ったときのリアルな感覚をいつでも思いだせるようにしている。
夜想リターンズ展や人形の撮影を手伝ってくれた日大芸術学部の児玉君のデッサンだ。

写真では伝わらないなにかが
そこにはある。
デッサンを見るたびに人形を抱いたときの感覚が蘇る。

人形のデッサンはいつも
夜で
夢を見ている

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