column
言葉は余り
言葉は余り出ないのだけれど
画家が身罷ったのを昨日、聞いた。
愛されることに一生懸命だった人。
愛さない人に静かな怒りをもった人。
もちろん
語るべきは私ではなく、愛した人たち。
渡辺高士。
夜想に何回か絵を寄せてくれた。
かさかさに乾いて、でも仄かに生気を残して
剥離した鉱物の皮膚でできているような華が夜想の屍体に
押し花になっている。
キャンバスにはたくさん残っていないけれど
ずっとずっと絵を描いていたんだろうと思う。
不実な私に彼を語る言葉はない。
それでも涙することを許して欲しい。
あなたの描く絵が好きだったから…。
update2010/01/23

