stages
あんたと呼ぶ声は
師走の京都
四条河原町で「あんた」と呼び止める声がする。
もうだいぶになるが、夏の暑い銀座で
そう呼び止められたのは、『歌舞伎はともだち』を編集していた頃
中村歌女之丞にそう声かけられた。
素通りはないでしょう。
時を越えた再現。そのまま南座、顔見世興行に。
ちなみに今回は吉弥も一緒にいた。
夜の部、土蜘蛛と助六。
助六は仁左衛門、玉三郎なので文句なし。
土蜘蛛の胡蝶に最近、お目当ての菊之助が演じている。
いやぁ、踊りが良くて……。土蜘蛛が踊りの集成でできているのを改めて意識してしまった。
あとから出てくる團蔵や松緑が若旦那に負けちゃぁいかんと
丁寧に踊るものだから全体がしっかりとして、良い良い。
菊五郎の土蜘蛛もなかなか。身体が重そうなのは京都だからかな……。
夜、竹茂でみなで並んで会食。
歌女之丞、吉弥。
三十五年は一昔。夢のようだ。
update2009/12/17





